- トライアルは来るけど、その後が続かない
- レッスンは盛り上がるのに、単発で終わる
こうした悩みは、テクニック不足というよりはレッスン全体の流れを理解していないことが原因です。
レッスン内容ではなく、 プロフィール→トライアルレッスン→継続までの流れをあらかじめ考えておくことが長期的にリピートされるために重要なんです。
多くの人は、トライアル・通常レッスンをその場その場で対応してしまいます。
一方、レッスンが続く人は、入口から継続までの流れを先に整えています。
まず整えるべきなのは、最初のトライアルレッスンと、その後のレギュラーレッスンの流れです。
この記事ではレッスンが続くための流れについてお話ししていきますね。

運営者 BONA
オンライン日本語教師として10年以上。
レッスン数は10,000回以上。
生徒のリピート率は90%以上。
長期継続の生徒が多く、
2年以上続けてくださる方が過半数です。5年以上の生徒さんも多数
また、オンライン日本語教師の育成にも携わり、
月収30万円〜80万円を達成した卒業生も数多くいます。
- 日本語教師歴:15年
- 日本語教育能力検定試験 合格
- オンライン日本語教師:10年以上
- リピート率:90%以上
- オンライン日本語教師サポート歴5年以上
感情を煽るようなポジティブなだけの情報ではなく、
現場で積み重ねてきた実践知と、再現性のある本質的な知識をお伝えしています。
「続かない人」に共通する勘違い
多くのオンライン日本語教師が、無意識のうちに次のように考えています。
例えば
- トライアルは「実力を見せる場」だと思っている
→ その結果、教えることのみに集中しすぎて、生徒が「この先生と続けるイメージ」を持てないまま終わってしまう。 - 目標(試験・区切り)を「終点」だと思っている
→ 一つの目標としては正しくてもその後の学習やレッスンの位置づけが見えず、そこで関係が途切れてしまう。 - フリートークは「雑談」だと思っている
→ 楽しくはあるけれど、 生徒にとっての成長や積み上がりが見えにくく、 「なんとなく良かった」で終わってしまう。
これらは、講師の能力が足りないから起こるわけではありません。
それぞれのレッスンに「役割」を持たせていないのが問題です。
レッスンが続く人は、ここを見ている
レッスンが安定して続く講師は、テクニックや話題の多さよりも、
「生徒の現状」と「変化」に意識を向けています。
実は多くの日本語教師が陥りがちなのは自分がやりたいレッスンをやること。
教えたいこと、話したいこと、得意な分野を中心にレッスンを組み立ててしまう。
それだけではレッスンは長く続きません。
レッスンが続く人が重視しているのは、「自分が何を教えるか」ではなく、生徒がこの時間で「何を得られるか」です。
具体的には、次の3点です。
- 生徒が「今どこにいるか」を把握している
今のレベル、つまずいている点、理解できていること。
それ把握した上でレッスンを進めている。 - 生徒の課題を見せている
ただ直す・教えるのではなく、 「ここが次の課題ですね」と言葉にして共有する。
生徒が自分の成長ポイントを自覚できるようにする。 - レッスンごとに「積み上がっている感覚」を作っている
前回できなかったことが、今回少しできるようになった。
そんな小さな変化を、生徒自身が感じられるようにしている。
この3つが揃うと、生徒は「この先生と続けたい」「この先生は自分を理解している」と自然に感じるようになります。
まず何から整えればいいのか
トライアルから継続につなげる流れを作るには、いきなり全体を完璧に設計しようとする必要はありません。
まず整えるべきなのは、プロフィール→トライアル→レギュラーレッスンの流れ、役割を理解することです。多くの人がつまずくのは、この3つを感覚でやってしまっているからです。
この流れはターゲット、生徒の背景・目的・日本語レベルによって毎回変える必要があります。
だからこそ、型だけを覚えても、うまくいかない人が多いのです。
トライアル → サブスク/複数回パッケージ
レッスンが安定して続く講師は、個々のレッスン内容よりも、「入口から継続までの流れ」を先に設計しています。
前提としてまずはプロフィールが重要です。
プロフィールが魅力的でないとトライアルまで辿り着きません。
ですが長くなるので、ここではレッスンについてのみお話しします。
プロフィールについて興味のある方はこちらをご覧ください。

トライアルレッスンの役割
トライアルは、単発で終わる体験レッスンではありません。
ここで行うべきことは一つです。
この先、どう進んでいくかを 生徒と共有すること。
- 今の日本語レベル
- 課題になりそうなポイント
- どれくらいの頻度・期間で進めたらどんな結果が出るか
これが見えると、生徒は「判断」ではなく「選択」ができます。
トライアルレッスンは、日本語を教えるだけの時間ではありません。
こうした全体の流れを意識できているかどうかです。
これが整理されていないままレッスンをすると、どれだけ丁寧に教えても、トライアルは「その場限り」で終わりやすくなります。
逆に、入口の構造を理解した上でトライアルを行うと、無理に売り込まなくても自然に次の選択肢が見えるようになります。
サブスク/複数回パッケージの役割
継続される講師は、レギュラーレッスンで
- 前提、目標を共有し頻繁に確認する
- 学習のリズムがある 例:楽しいと集中
- 成長を感じられるフィードバック
を用意しています。
サブスクでも、複数回パッケージでも、大切なのは形式ではなく、どんな目的で、どんな成長をしているかをお互いに理解し、共有することです。
これが整理されていないままレッスンをすると、どれだけ丁寧に教えても、トライアルは「その場限り」で終わりやすくなります。
特にフリートークは、継続を支える軸
フリートークは、オンライン日本語レッスンの中でも人気の高いレッスンの一つです。
JLPT対策やビジネス日本語のレッスンであっても、実際には必ず「会話をする時間」が発生します。
つまり、フリートークは特別なレッスンではなく、
ほとんどすべてのオンラインレッスンの土台でもあります。
この構造や考え方を理解しないままレッスンを続けていると、その場はうまくいっているように見えても、長期的に見て、持続可能なレッスンは成立しません。
フリートークは、ただ会話をする時間ではありません。
- この会話が実際の生活、仕事に役に立つのか
- 意義のある会話内容か
- 何が少しずつ積み上がっているのか
これらのポイントが押さえられていないと、レッスンは楽しくても生徒の中に「続ける理由」が残りません。
なぜ、この流れだと続くのか
人は、ゴールも期間も見えないものを続けることができません。
トライアルで方向を示し、レギュラーレッスンでは生徒のパフォーマンスを最大化するよう常に調整する。
そうすると、
- 達成感を感じてもらえる
- 信頼関係が構築される
- この先生がいい、と思ってもらえる
という流れが生まれます。
大切なのは、この循環
レッスンが安定して続く人は、特別なことをしているわけではありません。
ただ、
プロフィール → トライアル → レギュラーレッスン
この循環をしっかりと押さえています。
ここが回り始めると、レッスンはぐっと楽になります。
まとめ
レッスンが続かない原因は、努力、能力不足というよりは、全体像を見ずに短期的な視点でレッスンを行っていることです。
一度、土台を整えることで、今やっているレッスンがそのまま活きるようになります。
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