- オンライン日本語教師をしていて、値上げのタイミングに悩んでいる
- 値上げの幅はどれくらいが適切?
- 値上げをするときはどうやって生徒に通知したらいい?
- 自分のプラットフォームの価格帯ってどんな感じ?
オンラインで日本語を教えることに興味がある方、またはすでに教えている方にとって、適切なレッスンの価格設定は非常に重要です。今回は、主要なプラットフォームでの価格帯や特徴を詳しく解説し、効果的な価格設定の方法をお伝えしますね!
運営者 BONA
経験と実績で培った「売れる」コツをわかりやすく丁寧にご紹介!
✔︎オンライン日本語教師歴8年
✔︎日本語教師歴13年
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日本語教育能力検定試験合格後、8000以上のオンラインレッスンをしてきました。生徒さんからのリピート率は90%以上、2年以上継続する生徒ばかりですので(5年以上の生徒さんもいます)生徒獲得や継続の秘訣を熟知しています。!
値上げのタイミング
主観的なものなので言い切るのは難しいのですが、100〜150レッスンで1ドルあげるペースで希望金額まで持っていくのが良心的だと考えます。
理由は成長の差はもちろんありますがオンライン日本語教師として100〜150回のレッスンで間違いなく経験値が増え、レッスンの質が向上するからです。
重要なのは一度に大きく値上げしないこと。
急激に値段が上がったら生徒は不信感を持つのは当然です。
値上げの例:レストランだったら?
想像してみましょう。
美味しそうで行ってみたいと思っていたレストランのランチがある日3000円だったのが一週間後には3500円になり、数週間後には4000円になっていたらどう思いますか?
「え!?」
と思いますよね。
不信感を抱きそのレストランにはいかなくなるでしょう。
オンライン日本語教師もレストランの例と同じ!
ではこれをオンライン日本語教師に当てはめてみましょう。
数週間で+1,000円分の経験値やスキルアップができるでしょうか…
もしかしてすごく頑張ればできるかもしれません。
しかしそれは生徒には全く見えません。
プロフィールを見てレッスン購入を検討していた生徒は残念ながら他の先生を探すでしょう。
もちろん自分の提供するサービスに誇りを持つことは大切です。
しかし収入ばかりに気を取られ説明のできない意味のない値上げはしないことが大切!
信頼関係を築いて、長期の生徒さんになってくれるのが一番です。
自分の提供できる価値に見合った金額を設定しましょう。
実例:ご相談者様の値上げペース
オンライン日本語教師個別相談を受けていただいた方の実例をお話ししますね。
その方は最初は17ドルからスタートしました。
そして大体100〜150レッスンで1ドルずつ増やしていき、25ドル程度にになったら値上げのスピードを弱め、30ドルを越してからはスローペースで値上げをされています。
この方は常にリピーターが絶えず、何年も人気オンライン日本語教師としてご活躍されています。
(プラットフォームによって相場が違いますので、あくまで参考としてお考えください)
失敗例
あるオンライン日本語教師はオンライン日本語レッスンを始めた当初は、低価格でレッスンを提供し、そのコスパの良さで多くの生徒からの予約が入っていました。
レッスンがたくさん入る=良いレッスン とは限らないのが新人の段階で気をつけなければいけないポイントです。
「安い」という理由だけでレッスンを入れる生徒は結構います。
つまりレッスン価格を上げたらリピートされません。
レッスンが入るからと言って急激にレッスン料金を上げると安い価格目当ての生徒はいなくなります。
そして自分自身の日本語教育能力もまだ十分ではないため新規生徒のリピーターが増えません。
実力とともに少しずつ値上げしていくのが賢明です。
値段の設定方法
経験、能力によって変わってくる
全く経験もなく、日本語教育の能力のないオンライン日本語教師が平均の価格より高くしても普通は選ばれません。
自分が生徒の立場だと想像してください。どんな人を選びますか?
経験、生徒の数、レビューを参考にしますよね。
またはビジュアルが目を惹くなど、よっぽど特徴のある人でしょう。
新人、経験なしのオンライン日本語教師が選ばれる理由は基本的に「価格」です。
まずは競合をリサーチ
最初は同じような競合のオンライン日本語教師の価格をリサーチし、それと同じか少し低めに設定するのが無難です。
ただし、自分を安売りする必要はありません!
生徒はレッスンをするために先生を探しています。
自分の経歴や能力を堂々とアピールし、それに見合った価格を設定しましょう。
自信のない日本語教師から教わりたい生徒はいません。
値上げの通知方法
値上げをするときに生徒に通知する良い方法を知りたい、とよくご質問をいただきます。
正解は正直ありません。
いくつかの方法をご紹介いたしますので生徒やご自身に合うやり方を試してみてくださいね。
①値上げを説明し、新料金対応をお願いする
口頭や、メッセージなどであらかじめ値上げのお知らせをしておきます。
説明の際に納得できる理由(例:OO回のレッスンを終了し、経験値が上がりより良いサービスを提供できるようになった等)を述べると受け入れてもらいやすいです。
②説明なし
値上げが1ドル程度で頻度が低ければ、何も言わずに値上げすることも考えられます。
ただし、不信感を与えるリスクもあるため生徒さんの性格などを見て判断しましょう。
③既存生徒は前価格で提供
一番トラブルが起きにくい方法です。
既存生徒は旧価格でそのまま続けてもらい、新規の生徒は値上げした新価格でレッスンを販売します。
一見損をしたように感じるかもしれませんが、リピート生徒が増え経験も積めるため、合理的な方法と言えます。
大手プラットフォームの価格帯分析
オンライン日本語教師のレッスン料金の相場はプラットフォームによっても変わってきます。
物価の高い国の利用者が多いitalkiやPreplyのようなプラットフォームの平均価格はやはり高額になります。
では、大手プラットフォームの価格帯を分析したものをご紹介しますね。
まずはグラフを見てみてください。
やはりitalki、Preplyが高単価となりますね。
そしてitalki、Preplyと比べるとCafetalkの単価は半分以下となっています。
現在、世界的な価格高騰の影響がレッスン代にも出てきています。
そして現在円安のためitalki、Preply、Amazing talkerの給与を日本円で受け取る場合、以前より金額が高くなっています。
注意:
全ての先生を確認するのは難しいのでそれぞれのプラットフォーム、価格帯で10名ずつ程度ピックアップし、値段を確認しています。
レッスンがあまり入っていない講師は除外しておおまかな数字を出しています。
50〜60分のレッスンの値段です。
1. italkiの価格設定と特徴
価格帯の目安
- 高価格帯: $45
- 中価格帯: $23
- 低価格帯: $14
特徴
- 上級レッスンを提供する教師が少なく初級レッスンでも高額な傾向
- 教師の募集状況が不安定なため常に確認する必要がある
- 欧米の生徒が多い
- 低価格帯でレッスンを提供する日本語教師も多数
italkiは幅広い価格帯でレッスンを提供しており、特に初心者から中級者向けの教師が多く見られます。
上級レッスンを提供する教師は少ないため、上級レッスンに自信がある方は高価格帯での設定を検討してみましょう!
教師募集の状況は頻繁に変わるため、常にチェックすることが重要です。
2. Preplyの価格設定と特徴
価格帯の目安
- 高価格帯: $50
- 中価格帯: $26
- 低価格帯: $13
特徴
- 生徒の層はitalkiと同様初級〜中級が多め。
- 現在、日本語教師の登録者が1700人以上いるため、競争が激しい。
- 欧米の生徒が多い
- 50ドル以上の高価格でレッスンを提供する日本語教師も見られる(数は少なめ)
Preplyは資格なしでも登録可能なため現在多くの教師が登録しており、競争が激しいプラットフォームです。現在オンライン日本語教師を始める人は「Preply」で「$10-$15」からスタートすることが多いのですが、単価を低くしすぎて、その後値上げに悩む方も非常に多く見られます。
italkiと同様、物価の高い欧米の生徒が多いため能力があれば40ドル以上も可能。
市場調査を行い、競合教師の価格とレッスン内容を分析し値段を設定しましょう。
3. Amazing Talkerの価格設定と特徴
価格帯の目安
- 高価格帯: $35
- 中価格帯: $23
- 低価格帯: $16
特徴
- 中級〜上級の生徒も比較的多い。
- 初級、中級を教える場合ネイティブでない中華圏の先生との競争が激しい。
- 生徒はほぼ台湾、香港人
Amazing Talkerは、italkiやPreplyと比較して中級〜上級の生徒も多いプラットフォームです。
中華圏の生徒が大半なので、勉強熱心な生徒が多いです。
価格に関しては、高価格帯はitalki、Preplyより低めですが、中価格帯の層が多く20〜25ドルの価格帯で設定する方が多いです。
教師同士の競争がかなり激しいため、他の教師との差別化が重要です。
4. Cafetalkの価格設定と特徴
価格帯の目安
- 50分で2000円以下が多い
特徴
- 日本のプラットフォームで、日本語での問い合わせが可能。
- 安心感がある。
- 生徒は中華系、韓国人、日本在住外国人が多い
Cafetalkは日本のプラットフォームであり、日本語での問い合わせが可能なため、安心感があります。
価格設定は低めです。
ベテランの日本語教師たちの価格も2000〜2500円と高額ではないため、よほど特色や能力がなければそれ以上の値段設定は難いため全体的に低価格設定がされていると分析します。
注意すること:値段だけを見ない
高価格帯だから人気日本語教師、とは限りません。
また、低価格帯でもレッスン数を多く行い大きな収入を得ている教師もいます。
それぞれのオンライン日本語教師の終了レッスン数を確認し、レビューをしっかりと読んで競合を分析することが大切です。
円安の影響
italki、Preply、Amazing talker はアメリカドルでの値段設定になり、為替の影響を大きく受けます。
つまり私たちオンライン日本語教師にとって円安は大きな収入を得るチャンスとなります。
例えば
1ドル130円で2000USDの収入を得た場合 26万円ですが
1ドル150円で2000USDの収入を得た場合 30万円となります。
かなり大きな差ですよね!
とはいえ、円高になった場合は収入が減る可能性もあります。
逆にCafetalkのポイントは円を基本に設定するため、為替によるメリットもデメリットもありません。
高収入を得たい人は外資系のプラットフォーム、安心安定を求めるならカフェトークがおすすめ!
値段設定に正解不正解はない
値段設定は主観的なものになりますので、正解不正解はありません。
こちらの記事は私の経験に基づく主観的な意見ですので、一つの参考としていただければ幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。