Bonaオンライン日本語教師の方からもらうよくある質問をまとめました。
このページは、「すぐに結果を出したい人」よりも、
オンライン日本語教師という仕事を長期安定的に続けたい人に向けた内容になっています。
オンライン日本語教師という仕事には、資格・教材・集客・プラットフォームなど、判迷うポイントがいくつもありますよね。
ですが、残念ながら生徒の個性はそれぞれですので「これをやれば必ずうまくいく」という共通の正解はありません。
大切なのは、自分の状況を整理し、その時点で最も現実的な選択を重ねていくこと。
ここでは、私自身の経験と、これまで多くの相談を受ける中で見えてきた考え方・判断の軸をベースにお答えしています。
なお、このFAQは
状況や環境の変化に合わせて、随時更新していく予定です。
オンライン日本語教師になるのに資格は必要?
結論から言うと、資格がなくてもオンライン日本語教師として活動することは可能です。
実際、資格を持たずに始めている人も多くいますし、興味がある、教えてみたいと思った時点で、
まず始めてみるという選択自体は間違いではありません。
資格は、一定の知識や能力があることを示す指標の一つです。
ただし、オンライン日本語教師として長く続けていくために本当に必要なのは、資格そのものではありません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。


フリートークのレッスンの進め方



フリートークで何を話したらいいのかな。やってみたら意外と難しくて。。。



とてもよくある悩みです。
生徒のレベルや興味に合わせて会話を広げながら、
必要な日本語の説明もする。
実際にやってみると、想像以上に難しいと感じる方が多いです。
まず前提として知っておいてほしいのは、
フリートークはただの「雑談」ではない ということです。
うまくいかない原因の多くは、
- 話題が毎回場当たり的
- 生徒のレベルと合っていない
- 会話だけで終わり、学習として整理されていない
といった「設計の不足」にあります。
私自身も、フリートークレッスンを「なんとなく」から「リピートされる形」にするまでにかなりの時間をかけて試行錯誤してきました。
具体的な設計方法や、よくある失敗パターン、実際のケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。




新規生徒が獲得できない





まず前提として、今はオンライン日本語教師の数が非常に多く、競争が激しい状態 です。
待っているだけで生徒が増える時代ではありません。
「なかなか新規生徒が来ない」という相談を受けると、
多くの場合、次の共通点があります。
- プロフィールがぼんやりしている
- 何が得意な先生なのか伝わらない
- 誰向けのレッスンなのかわからない
本人は一生懸命書いているのですが、生徒目線で見ると、選ぶ理由が見えない 状態です。
まず、最初にできることはとてもシンプルです。
① プロフィール写真を見直すこと
写真は、生徒が最初に見る情報です。
ここで「安心できそう」「話しやすそう」と感じてもらえなければ、プロフィールの文章は読まれません。


② 自分が提供できるレッスンを整理すること
何でもできます、は実は「何も伝えていない」のと同じです。
例えば、
A「会話からJLPT、ビジネスまで楽しく勉強しましょう」
B「JLPT対策専門/合格を目的としたレッスン」
どちらが「自分の目的に合っていそう」と感じるでしょうか。
多くの生徒は、より具体的で専門性が伝わる先生 を選びます。
③ ターゲット生徒を決めること
ターゲットを決めるのは、生徒を限定するためではありません。
- 自分の強みを伝えるため
- 他の先生との違いをはっきりさせるため
です。
ターゲットを明確にした上で、プロフィールを「その生徒に向けて」書き直すことが重要です。


トライアルレッスンだけで終わってしまいます



トライアルは入るけれど、その後につながらないな生徒がいます…



これは本当によく聞く悩みです。
結論から言うと、
トライアルレッスンの目的設定がズレているケースがほとんど です。
トライアルは
「楽しく会話する場」「相性を見るだけの場」
ではありません。
生徒がトライアルで見ているのは、
この先生は、自分の状況を正確に把握してくれるか
どんな勉強を、どんな順番で進めるのか説明できるか
続けたら伸びそうか
この3点です。
よくある失敗は、
- 雑談で終わってしまう
- 生徒の目的を深く聞かない
- 次回以降の具体的な流れを提示しない
この状態だと、生徒は「悪くはなかったけど、決め手がない」と感じて終わります。
本気で「トライアルから安定して生徒を獲得したい」と考えている方は、こちらも参考にしてください。


体系的にトライアルレッスンについて学びたいかたはこちらがおすすめです。


レッスンの長期リピートをしてもらえない



生徒が長くても5回くらいで離脱しちゃう。
なんでなのかなぁ。



これも、オンライン日本語教師の方から
とてもよく聞く悩みです。
リピートがない理由として、
よく「相性が悪かった」「生徒のやる気がなかった」
と考えてしまいがちですが、
実際にはもう少し整理して考える必要があります。
大きく分けると、理由は次の2つです。
- レッスンの価値が生徒に伝わっていない
- 生徒が「続ける意味」を感じられていない
これは必ずしも、レッスンがつまらないという意味ではありません。
問題になるのは、
- 毎回のレッスンが単発で終わっている
- 前回からのつながりが見えない
- 何ができるようになったのかが本人にも分からない
といった状態です。生徒は、「楽しかった」だけでは継続しません。
リピートされない原因は、教える能力だけでなくレッスンが長期的に構造されていないことであるケースがほとんどです。
リピートにつながるレッスンの考え方や、よくある失敗パターンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。


キッズレッスンについて



キッズレッスンは、リピートにつながりやすい分野 です。
理由は単純で、レッスンを受けるかどうかを決めているのが
子ども本人ではなく、保護者 だからです。
保護者は「子どもの可能性を広げたい」という意識が強く、継続前提で考えているケースが多いため、一度軌道に乗ると安定しやすいのは事実です。
また、キッズ対応ができるオンライン日本語教師は意外と多くありません。
そのため、対応できる人にとっては差別化しやすい分野 でもあります。
ただし、一つ大きな注意点があります。
それは、「教える相手が子どもであっても、実質的な相手は保護者である」という点です。
実際、
- 細かい要望が多い
- 成果を短期間で求められる
- レッスン内容以外の部分にプレッシャーを感じる
といった理由で、キッズレッスンがつらくなってしまう人もいます。
「子どもが好きかどうか」だけでは、判断できません。
- 保護者とのやり取りにストレスを感じないか
- 要望を整理して対応できるか
- レッスンの枠組みをきちんと作れるか
こうした点も含めて、自分に合っているかどうか を考える必要があります。
キッズレッスンは、向いている人にとっては大きな武器になります。
一方で、無理に選ぶ必要はありません。
どの分野を選ぶかは、収入だけで決めるものではなく、長く続けられるかどうか が何より重要です。
キッズレッスンを含め、自分に合ったレッスン分野の見極め方については、
こちらの記事で詳しく整理しています。


生徒の質問に答えられない
「そこ聞く?」「そんな細かいところ?」
という質問をされて、言葉に詰まった経験は、ほとんどの人があるはずです。
まず大前提として、すべての質問に即答できる必要はありません。
日本語は体系が複雑で、特に N2・N1 レベルになると、日本語教師にとっても説明が難しい文法が増えてきます。
大切なのは、
- 知らないことを誤魔化さない
- 感覚的な説明で終わらせない
- 後で必ず整理して返す
という姿勢です。
私が文法整理でよく使っているのは、新完全マスター 文法シリーズ です。
似ている表現の違いが比較しやすい形で整理されているため、教師側が理解を深める目的で使いやすいと感じています。
ここで大切なのは、
生徒に「完璧な先生」だと思われること ではなく生徒に「ちゃんと整理して返してくれる先生」だと思われることです。
質問に即答できるかどうかよりも、どう向き合うか の方が、信頼関係には大きく影響します。
知識は、経験とセットで積み重ねていくものです。
もし、
- 文法説明に不安がある
- 上級レベルの質問が怖い
- その場しのぎで対応してしまっている
と感じている場合は、レッスン設計や知識整理の仕方を見直す必要があります。
プラットフォームについて


どのプラットフォームを選ぶか



プラットフォームっていくつかあってどれを選んだらいいかわからない。どうしようかな。



結論から言うと、
「正解のプラットフォーム」はありません。
大切なのは、自分の状況・得意分野・言語力に合っているかどうかです。
私の感覚では、ざっくり次のように分かれます。
日本語でのサポートを重視したい人
→ Cafetalk
英語が得意で、欧米の学習者をメインにしたい人
→ italki / Preply
中国語ができ、中国語圏の学習者を想定している人
→ AmazingTalker
どのプラットフォームにも
メリット・デメリットがあります。
プラットフォームの手数料について



プラットフォームの手数料が40%くらいで辛い…



生徒が少ないうちは、集客コストだと割り切る のも一つの考え方です。
最初から手数料が低いかどうかだけで選んでしまうと、
生徒が来ない、経験が積めない、自信がつかない
という状態に陥りやすくなります。
プラットフォーム選びは「戦略」の一部であって、ゴールではありません。
選んだあと、どうレッスンを組み立て、どう継続につなげるかの方が、はるかに重要です。
このあたりの考え方については、別の記事で詳しく整理しています。


生徒とのコミュニケーション


苦手な生徒がいる…



苦手な生徒がいます…



正直に言うと、合わないと感じる生徒さんはいます。
これは、あなただけではありません。
大切なのは、「合わない=自分が悪い」と考えることではなく、どんな時にストレスを感じるのかを冷静に分析することです。
例えば、
- 細かい質問が多すぎて疲れる
- 会話が意見交換になってしまい、消耗する
- 話題がズレていく
こうした場合は、その状況が起きにくくなるよう、あらかじめレッスンのスタンスを決めておく ことが有効です。
JLPTのレッスンってどうやって進めていけばいい?
JLPTレッスンの進め方は、生徒の 目的・レベル・試験までの期間 によって変わります。
ただし、どのレベルでも共通して言えることがあります。
それは、行き当たりばったりで進めないこと です。
JLPTレッスンの組み立て方や、リピートされる進め方については、別の記事・講座で詳しく整理しています。
「JLPTレッスンをきちんと設計できるようになりたい」という方は、こちらも参考にしてください。


ターゲットについて


自分が設定したターゲットってあっているのかな?



設定するべきターゲットがよくわからないんです。



結論から言うと、
最初から完璧なターゲット設定ができている人はいません。
多くの方が、
何となく決めた、周りを見て決めた、稼げそうだから選んだ
という理由でターゲットを設定しています。
ですが、本来ターゲットは
「集客のための肩書き」ではありません。
自分が安定してレッスンを提供できる相手
を明確にするためのものです。
そのために必要なのは、まず 自己分析 です。
例えば、
- どんなレッスンが得意か
- どんな生徒だと疲れにくいか
- 逆に、どんな生徒だと消耗するか
- どんな内容なら、無理なく続けられるか
こうした点を整理せずにターゲットを決めると、
- 無理なレッスンを引き受けてしまう
- 価格設定に迷い続ける
- 継続できずに疲弊する
という状態になりやすくなります。
ターゲットを決めたらもうそのターゲット以外の生徒は取らない?



ターゲットを決めたら、その生徒しか取れませんか?



いいえ。
ターゲットを決める=他を切り捨てることではありません。
ターゲット設定の目的は、
自分の強みを明確にし、他の教師との差別化をし、
生徒に「選ばれる理由」を伝える
ことです。
私自身は上級者をメインターゲットにしていますが、初級から始める生徒も普通に受けています。
元々の生徒を切ったり、申し込みを断ったりする必要はありません。
なぜ自己分析が重要なのか
ターゲットが定まらない原因の多くは、自分の棚卸しができていないこと にあります。
- できること
- できないこと
- 好きなこと
- 苦手なこと
これを言語化できていないと、
- 価格を決められない
- プロフィールがぼやける
- 生徒が定着しない
という問題が連鎖的に起こります。
この「自己分析」は、頭の中だけで考えると、必ず迷います。
そのため私は、オンライン日本語教師向けに自己分析に特化した教材 を用意しています。
一時的に「稼げる」方向ではなく、長く続く形をつくるための整理 を目的にしています。
ターゲット設定や価格、レッスン内容でいつも迷ってしまう方は、まずここから整えてみてください。


フリートークレッスンからレベルアップして収入を増やしたい。



簡単かも、と思って始めたフリートークだけのレッスンに限界を感じてます。単価も安いし。
ステップアップして収入UPする方法はありませんか?



こうした相談も、とても多いです。
残念ですがただのフリートークだけのレッスンには限界があります。
まず必要なのは、
日本語教育の基礎的な知識をきちんと身につけること
そして、今行っているフリートークレッスンの質を上げること
この2つです。
フリートークは、「気軽」「自由」な反面、設計がなければ 成長も価値も見えにくいレッスン になります。
逆に言えば、
- 目的を明確にし
- 話題の選び方を整理し
- フィードバックと復習を組み込む
この設計ができるようになると、フリートークは 単価もリピート率も上げられるレッスン に変わります。
私自身、フリートークレッスンを「なんとなく」から脱却させたことで、安定して継続されるレッスンを作れるようになりました。
その具体的な考え方や設計方法、よくつまずくポイントを整理したものが、「オンライン日本語教師のためのフリートークの教科書」です。
「フリートークを続けたいけれど、このままでいいのか不安」
そんな方は、まずフリートークの質を一段階引き上げるところから始めてみてください。


教材についての質問





日本語の教材って多すぎてどれを使ったらいいかわからない。何を買ったらいいのかな。



これは本当によく聞かれます。
「おすすめ教材を教えてください」
という質問には、
失敗したくない
無駄な出費をしたくない
正解を選びたい
という気持ちがありますよね。
ただ、正直に言うと万人にとっての正解教材は存在しません。
だから私は「この教材が一番いいです」とは言っていません。
代わりに、判断するときの基準と私が実際に使っている教材をお伝えしています。
私が教材を選ぶときに重視しているのは、次の一点です。
海外でも販売・使用され、重版されているかどうか
理由はシンプルです。
- 生徒が入手しやすい
- 日本国内だけでなく、海外の学習者にも使われている
- 長く使われている=理解されやすい構成である可能性が高い
という点です。
代表的なものとしては、「みんなの日本語」「げんき」「TRY!」などがあります。
もちろん、生徒によって合う・合わないはあります。
ですが、実績、歴史のある教材は一般的に効果があるからこそ残っているのではないでしょうか。
大切なのは、教材そのものよりも、
- その教材をどう使うか
- 生徒の目的にどう結びつけるか
です。
教材を変えても、レッスンの設計が変わらなければ、結果は大きく変わりません。
教材選びで迷い続けてしまう人ほど、「選び方の軸」が曖昧なままになっています。
教材選びの考え方や、レベル別・目的別の整理についてはこちらの記事で詳しくまとめています。


時間管理について



1日フルタイムで働いていると家事や事務的なこととの両立が難しい!授業準備にも時間がかかるし。どうしたらいいのかな。



フルタイムで働きながらレッスンをしていると、
授業準備・家事・事務作業の両立は本当に大変ですよね。
結論から言うと、すべてを自分一人で、完璧にやろうとしないこと が一番大切です。
私が意識しているのは、次の2点です。
授業準備に時間をかけすぎない
「やらなくていいこと」を増やす



授業準備に時間をかけないってどういうことですか?



授業準備で消耗してしまう方の多くは、
スライドを一から作る
毎回オリジナル教材を用意する
という状態になっています。
ですが、
市販の教科書や問題集は、
日本語教育のプロが作り、何度も改善されてきたものです。
動詞の活用表も、練習問題も、
すでにそこにあります。
それを 生徒に合わせてどう使うかを考える ことに時間を使った方が、レッスンの質は安定します。
宿題についても、私はできるだけ授業内で確認・解説をしています。
「授業外で時間を使わない設計」にすることが、長く続けるための前提です。


家事・雑務は「減らす」
時間が足りない原因は、仕事そのものよりも、
細かい雑務にエネルギーを取られていること が多いです。
- 家電に任せられることは任せる
- 苦手なことは外注する
- 完璧を目指さない
仕事も生活も、一人で全部抱える必要はありません。
時間管理は、「もっと頑張る」ことではなく、疲れない仕組みを作ること です。
この考え方が身につくと、レッスンの質も、判断の精度も安定していきます。
オンライン日本語教師が持っておいた方がいいグッズ





オンライン日本語教師をするのに、あった方がいいものってありますか?



もちろん、パソコンは必須です。
あとはパソコン台、iPad、
ビデオ撮影や、プロフィール写真撮りにはスマホを立てる簡単な三脚もあるといいですね。
こちらで色々と便利グッズをご紹介しています。















