フリートークの題材や記事読解で使う教材はどうやって探したらいい?
長すぎず短すぎず、ちょうどいい記事を探すのって結構大変。
日本語教師が教材を探したり、文法説明に役立つサイトもあったらいいな。
そうそう。確かに記事探しだけで結構時間がかかってしまうことがありますよね。
7000回以上のレッスン経験から実際に授業でよく使っているサイトまた日本語教師に役立つサイトもご紹介しますね!
これいい!と思ったサイトは随時更新していきます:)
今回はフリートークで使う記事や、オンライン日本語教師が資料作成や生徒とのメッセージのやりとりで役に立つリンクをご紹介します!
日本語授業での記事の使い方
でも、そもそもどうやって記事を使ったらいいのかな。とりあえず読んでもらって間違いを訂正すればいいのかな?
記事の使って勉強できることはいくつかあります。例えば
文法、表現の理解
発音練習
内容理解
ディスカッション
などです。
まず初級者はわからない文法、語彙、表現があるため「文法、表現理解」「発音練習」中心になるでしょう。
中級者になると「文法、表現理解」「発音練習」に加えてどれだけ深く内容を理解しているか、をチェックすることができます。例えば、「この記事で一番伝えたいことはなんですか?」などを生徒に質問してアウトプットの機会を与えます。
上級者になると以上の項目+ディスカッションができますよね!自然に意見を交わしながら生徒の表現方法をより自然なものに訂正したり授業後に記事を簡単にまとめて自分の意見を書く、という宿題を出すのもいいと思います。
では、実際に私が使っているサイトをご紹介していきますね!
初級
実は初級で使えるリアルな記事は少ないです。その中でおすすめできるのがこちらのサイト!さすがNHK!!
「NEWS WEB EASY」
https://www3.nhk.or.jp/news/easy/
初級ではまだまだ基礎文法を学んでいる途中ですので読める記事は少ないです。NHKの「NEWS WEB EASY」は子どもや外国人向けに書かれているので初級学習者にぴったりの教材になります。
ふりがなを付けたり消したりできるのもかなりの高ポイントです!
読んだ後、「理解できた!」という達成感を感じてもらえるので生徒のモチベーションも上がります!
げんき Study Resources
おなじみ欧米人や英語圏の学生に人気の教科書「げんき」
簡単にできるオンライン上のテストが語彙、文法、聴解まで豊富にあります。
レッスンの初めに前回の授業の復習として使ってもいいですし、レッスン最後の確認として使っても!
中級
「NHK NEWS WEB」
中級になると少し難しくても理解できる文章が増えますが、一般の記事を読むのはまだ難しいです。「NHK NEWS WEB」は日本人向けの記事ですが誰にでもわかりやすく書いてあるため、中級者でも理解しやすいです。N3レベルくらいなら少し難しいですが補足があれば理解できると思います。
上級
日本語能力試験N1勉強中、または合格済みの生徒によく使うサイト集です。上級になると読める記事がぐっと多くなります。ターゲットの生徒別にご紹介しますね。
ビジネス日本語を勉強している生徒
「Forbes JAPAN」
雑誌「Forbes JAPAN」のサイトです。ビジネスから文化、生活についてまで様々な記事があります。長さも長すぎず、文章も明確でわかりやすいです。世界的な有名人な経済人の記事も多く、テーマも多いので生徒の興味にあった記事を見つけることができます。
「nippon.com 」
「nippon.com 」こちらのサイトは「面白い記事がたくさんあるサイトがあるんです!一緒に読みましょう!」と香港の生徒から教えてもらいました!基本的に日本語ですが記事によっては英語、中国語、フランス語のバージョンもあり生徒が理解しやすいです。取り扱う内容も幅広く生徒の興味にあう記事を見つけやすいと思います。ただ少し授業で行うには記事が長いので、事前に読んでおいてもらってそのことについてフリートークをする。そんな使い方がおすすめです。
NHK 時事問題マスター
日本に就職したい、進学したい、という生徒におすすめです。こちらもNHKです。大学生向けに時事問題を優しく説明していますので上級日本語学習者にとっても理解しやすくなっています。
もっと自然な日本語を話したい
「ハフポスト」
「ハフポスト」は割と気楽に読める記事が多いです。難しい経済の話ではないので楽しみながら意見交換をすることができます。面白いのですが広告が多くてちょっとみにくいのが難点です。無料ですから仕方ないですね!
教師向け
教材が欲しい時、文法がよくわからない時など知っておくと役に立つサイトです。
国際交流基金 – 日本語教育通信 文法を楽しく
こちらは国際交流基金のサイトです。日本語教育のカテゴリーの中に、似ている表現の違いをわかりやすく整理、説明しているありがたいコーナーがあります。微妙なニュアンスの違いをどう説明したらいいかわからない!そんな時に役に立ちます。
みんなの教材サイト
「みんなの教材サイト」、こちらも国際交流基金が運営しているサイトです。読解、聴解など様々なの教材がたくさん!初級〜中級向けです。
生徒とのコミュニケーションに
DeepL Translate
こちらはレッスンではなく、生徒から外国語でメッセージが来たとき、または外国語で返信しなければならないけれど、難しい!という時役に立ちます。英語、中国語など他言語対応です。なかなか自然に訳してくれるのでかなりお世話になっています。
プロフィール写真、ビデオ、教材作りに
Canva Pro
Canva Proはとにかく使えます。
私はプロフィールビデオ、プロフィール写真はもちろん、生徒向け、日本語教師向けなどの各種教材からブログ、インスタグラムの投稿写真までこのサービスを使用しています。
かなりおすすめですのでぜひチェックしてみてくださいね!
詳しくは下記の記事をご覧ください!オンライン日本語教師がすぐに使って効果を上げられるCanva Pro の便利な使い方をまとめています。
GoodNotes 5
オンラインレッスンでとにかく使えます。
例えば読解問題などで教材を表示しながら接続詞を囲んだり、文の関連性を視覚的に説明する時にとても使いやすいアプリです。
zoomなどで画面共有をして書き込む機能はあるんですが、使い勝手があまり良くないです。GoodNotesは直感的に使え、直線、図形をフリーハンドで書いても自動で修正してくれたり、画像を入れるのも簡単です。
AI
ChatGPT
フリートークのトピック、ロールプレイのシナリオ、面接の質問、翻訳、なんでも手伝ってくれる頼もしいAIです。
https://openai.com/blog/chatgpt
オンライン日本語教師のための便利な使い方について詳しくはこちらをご覧ください。