フリートークの時に、困った経験はありませんか?私は何度もあります!!
私は今まで1000回以上のフリートークレッスンを行ってきました!そんな私が困ったときに使っているテクニックをご紹介致します!!
フリートークが続かない理由
フリートークが続かない原因として考えられるのは以下が考えられます。
1.トピックが合わない
2.生徒のレベルを教師が把握していない
3.教師の会話テクニック不足
1.トピックが合わない
生徒に合わせたトピック選びをしないとフリートークは上手くいきません。トピックは生徒の興味や仕事の内容に合わせ選びましょう。例えば政治に全く興味のない生徒と政治のトピックで話しても興味がないので話が弾むわけがありませんよね。
2.生徒のレベルを教師が把握していない
生徒のレベルを把握していないと、フリートークはスムーズにいきません。
例えば生徒がN3〜N2レベルの場合、ビジネスの話をするのは少し難しいでしょう。
生徒のレベルに合わせた語彙、表現を使う必要があります。
とはいえ、あまりにも簡単過ぎてはいけないので難しいところです。私はN3〜N2くらいのレベルの生徒に対してはより生活に近い話し方、そしてN1以上、ビジネスで日本語を使う生徒にはビジネスの話し方でフリートークをするようにしています。
「難し過ぎず、簡単すぎず」がポイント!
3.教師の会話テクニック不足
教師の会話テクニックは非常に大切です。教師が話しすぎたり、生徒の話の腰を折ったら生徒はもちろん話しにくいです。教師が知っている内容でも「面白そうですね!それってどういうことですか?」などと質問を投げかけ、発言を促しましょう。
話を盛り上げてたくさん発話してもらうことが大切。
問題1 会話が続かない
会話が続かない理由はこの3つね!
1.トピックが合わない
2.生徒のレベルを教師が把握していない
3.教師の会話テクニック不足会話
OK!!
でも…
とりあえず、すぐにできる対策はないかな。
沈黙になるのが苦痛で…
解決策1 テーマを変える
とりあえず手っ取り早いのはこれ!生徒の興味のありそうなトピックに会話を誘導します。
オリンピック開催についてどう思いますか?
えー…
あ、リンさん、このトピックに興味がなさそう…話題を変えよう…
最近はこんな状況だから、オリンピックも大変そうですね。外国に行くことが難しいですよね。旅行も大変です。
りんさん、今まで旅行したところで、どこが一番楽しかったですか?
あ!旅行ですか?北海道が楽しかったです😆
美味しいもの、たくさん食べました!
こんな感じで誘導してあげましょう。
生徒の興味のあるトピックに自然に誘導!
解決策2 会話の教科書を使ってみる ロールプレイの教科書などを使う
会話やロールプレイの教科書を持っているととても役に立ちます。
このようなロールプレイで会話を練習する本にそって会話練習するのが実は一番楽です。(フリートークではなくなってしまいますが)
この本はフリートークで困った締まった時や文法の授業で時間が余った時によく使います。1ページ1文法が提示されます。8つの質問があり、その文法を使って質問に答えたり、質問を作ったりする、というシンプルですが実用性のある本です。使いやすいのでおすすめです。
レベル別で会話の教科書を持っていると便利!
解決策3 記事を読んでそれについて話し合う
フリートークは自由会話、つまり何を話しても良いですよね。
逆に制限がないので生徒は何を言ったらいいかわからなくなっているんだと思います。
フリートークでこまった時は制限を設定すると効果的です。
例えば記事を読んでその中のいくつかの便利そうな単語、表現をピックアップして生徒に文を作ってもらいます。生徒がリラックスして自信がついてきたらその記事について自由に話し合います。
解決策4 写真を見てそれについて話し合う
例えば、この写真を使ってみましょう。
先程の記事と同様、「制限」をつけます。
まず、生徒が答えやすい明確な質問をし、会話のきっかけを作ります。
何が見えますか?
人あります
人が見えますね。(ノートに誤用と正しい表現をタイプ)
何をしていますか?
うーん、あるきます?
あ!人が歩いていますね。ノートに誤用と正しい表現をタイプ)他には?
こんな感じで、話すのに慣れていない人にはたくさん質問をしてあげて発話を促します。
最後に、「では、今までの言葉を使ってこの写真を説明してください」と指示をします。
最初より自信を持って話してくれるはずです。成功体験を経験してもらい、生徒に自信をつけてもらうことはレッスンの満足度を高めるために非常に重要です。
写真は抽象的なものより具体的に描写できるような写真の方がやりやすいです。
会話に制限をつける!
解決策5 会話の表現を易しいものにする
フリートークだからと言って、いきなり日本人と話す時と同じような表現を使ったら?もちろん生徒が理解できるはずがありません。まずは生徒のレベルを把握しましょう。
質問に対しても、はい、いいえ しか返ってってこないようならば、上述のようにトピックが合っていない、または教師が話す内容がよく理解できていない可能性があります。質問の方法を変えてみるのも手です。まずは生徒のレベルを把握しましょう。
生徒に合わせたレベルの表現を使う!(しかし簡単になり過ぎてはNG)
解決策6 ゲームをしてみる
簡単なゲームをしてみてもいいと思います。
例えばいくつかの絵を見せて、それを教師が描写します。それを生徒が当てる、というゲームです。逆ももちろんOK!生徒がリラックスしてきたら、自然に会話に持ち込みます。
簡単にできるゲームをいくつか準備しておこう!
問題2 生徒が話し続けていて訂正のタイミングが掴めない
解決策1 とりあえず話し終わるまで待つ
話好きで訂正のチャンスもないくらいずっと話している生徒もいると思います。そんな時は話の腰をおらず、とりあえずひと段落するまで話させてあげましょう。その間は間違いなどをメモしておきます。ひと段落ついたら間違えた表現などを説明して、練習しましょう。
楽しく発言できる雰囲気作りが大切。
解決策2 自然に修正
間違えた時に「いえ、それは正しくは〜ですよ」という方法ではなく、会話に自然に入れるような「〜ですか?」などの質問で誤用を気づかせます。
コンビニは にじゅうよんじかん あいているので 便利です。
にじゅうよんじかん?
あ!違う違う、「にじゅうよじかん」です。
解決策3 会話の前に、前回の復習を行い記憶を定着させる
毎回マシンガントークをする生徒なら、まずそれが始まる前に前回の復習をするのが効果的かもしれません。今まで勉強した表現からクイズを出します。
ただ話しているだけだと生徒が「学習した!」という満足度が減る可能性があります。
生徒が話し始める前に単語の復習、文型の確認などを行い、フリートークで使うよう促す
問題3 生徒が英語など日本語以外の言語ばかり話す
解決策1 瞬間作文、聴解をレッスンに取り入れる
うーん、これは私も実はどうしたらいいか対応に困っています。この場合はフリートークだけだとただの会話になりかねないので瞬間作文をレッスンに取り入れたり、リスニング問題を解いたりしています。瞬間作文で、日本語の表現方法になれることで会話能力をUPさせます。聴解の力も会話には欠かせません。
解決策2 日本語以外NGのゲームをする
ゲーム感覚で日本語以外使ったらだめ!というゲームを取り入れます。簡単な罰ゲームや報酬を用意してもOK だと思います。例えば5レッスン連続で勝ったらゲームのアイテムやラインスタンプなど負担にならないような商品をあげるのもいいと思います。
日本語を話し、聞く機会が増えるように、聴解、瞬間作文、日本語NGゲームなどを取り入れよう!
問題4 細かい文法を気にし過ぎてフリートークにならない
解決策1 レッスンプランを練り直す
毎回このような状況になるなら、上記でご紹介した似ている表現、文法の教科書での勉強をレッスンに取り入れたほうが良いかもしれません。
会話はある程度曖昧で母語話者も考えながら話して居るので完璧な文法ではない場合も多く、間違いも多いです。生徒に「母語で話すとき毎回完璧ですか?必ずしもそうではありませんよね」と尋ねてみます。
「会話」はある程度曖昧なもので、コミュニケーションのツールだと会話レッスンの目的を明らかにし、生徒に理解してもらうことが大切です。もし、生徒の要望が正しい文法で話すことでしたら、フリートークのレッスンは目的から外れていますのでレッスンプランを練り直したほうが良いでしょう。
解決策2 生徒がそれで満足するなら、そのままでOK
先程とは真逆のアプローチ!別にこのやり方、と決めずに、自由なやり方で「流れに身を任せ」ます。え?これって会話じゃなくない?と心配になりますが生徒がそれで満足していて、教師側も問題ないならどんなスタイルでもOKだと思います。
生徒が不満そうならレッスン見直し、問題なさそうなら現状維持!
問題5 生徒が毎回同じようなことばかり話している
解決策1 生徒が楽しく話しているならそのままで
確かに教師側からすると「これ、大丈夫かな」と思ってしまいますよね。私もこのような経験が何度かあります。しかし、あることに気がつきました。似たような話題を話すことによって生徒は何度も復習している事になります。そして、何度も話す、つまりそのトピックは生徒にとって興味のあることです。ということは現実に生徒が日本人と話すときも話題にする可能性が大きいです。
毎回同じようなトピックでも、生徒が楽しそうに話しているならそれでOKだと私は考えています。それでも毎回必ず新しい表現、単語は出てきますので、学ぶことがない、ということはありえません。
ですがもし生徒がもっと深い話ができるようになりたい、という要望を持っていたらスタイルを変える必要があります。その際はトピック選びを慎重に見直す必要があります。
解決策2 宿題で記事を用意し、読んでおいてもらう
先述の通り生徒がもっと語彙を広げたい、さまざまな分野の話をできるようにしたい、という要望があれば、宿題で記事を用意し、それについて話す方法が有効だと思います。教師はまた同じような話にならないように会話を誘導します。
生徒の要望が「楽しく話すこと」ならそのままでOK
ビジネスなどで幅広いトピックで話す必要がある場合は「解決策2」
まとめ
フリートークをしたい、という生徒が本当に求めているものは何でしょうか。
日本人が話すことを理解し、自分の言いたいことを表現する、ということだと思います。
ご紹介した解決策は完全な「フリートーク」から離れてしまっていますが、会話が続かなくて困ってしまった時には、「フリートーク」にこだわり過ぎず、柔軟に聴解、文型練習、瞬間作文などを入れて、「聞く」「話す」を技能を強化する練習を組み込みましょう!
\ フリートークのテクニックを身につけてリピート率UP /