フリートークで何を話したらいいかわからない。
話が盛り上がらなくて生徒がつまらなさそうにしている。
楽しく話しているはずなのに、なぜかリピートされない
そんなお悩みはありませんか?
フリートークレッスンがうまくいかない大きな原因は、話題選びや相性、性格の問題ではありません。
多くの場合、「フリートーク=自由に話すだけ」と誤解されていることが原因です。
実際には、日本語レッスンでリピートされるフリートークレッスンには
共通点があります。
私はこれまで
5,000回以上フリートークレッスンを行い、リピート率90%以上を維持してきました。
その中でわかったのは、フリートークは「センス」や「才能」ではなく、
ある程度設計できるレッスンだということです。
この記事では、実際に生徒の満足度が高かったポイントを7つご紹介します。
新人日本語教師 ゆりかさんフリートークレッスンって話してるだけでいいんでしょ?
でも生徒が一回だけで離脱しちゃって全然リピートされないのはなんでだろう。



確かに簡単そうですよね。
でもはなすだけだったら無料の言語交換で良くないですか?
お金を払っているレッスンをとっている生徒は普通の会話以上の何かを求めています。
残念ですが、ただ話しているだけならリピートはされないでしょうね。
生徒が実際の生活で使える表現や語彙を使えるようにするように話を導き出すことが大切です。
生徒が実際の生活で使える表現や語彙を使えるようにするように話を導き出すことが大切
生徒の満足がリピートを導き出す


運営者 BONA
オンライン日本語教師として10年以上。
レッスン数は10,000回以上。
生徒のリピート率は90%以上。
長期継続の生徒が多く、
2年以上続けてくださる方が過半数です。5年以上の生徒さんも多数
また、オンライン日本語教師の育成にも携わり、
月収30万円〜80万円を達成した卒業生も数多くいます。
- 日本語教師歴:15年
- 日本語教育能力検定試験 合格
- オンライン日本語教師:10年以上
- リピート率:90%以上
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感情を煽るようなポジティブなだけの情報ではなく、
現場で積み重ねてきた実践知と、再現性のある本質的な知識をお伝えしています。
1. フリートークの最重要ポイント 【トピック選び】


フリートークで大切なのはトピック選び(←こちらで具体的なトピックをご紹介しています)です。
フリートークで一番多い失敗は、「話題がないこと」ではありません。
話題はあるのに、会話が学習につながらず、結果として「楽しかっただけ」で終わってしまうことです。
フリートークで大切なのは、単に話題を選ぶことではなく、生徒の発話が自然に増え、学習につながるトピックを選べているかという点です。
生徒の興味と生活に直結するトピックを選ぶ
生徒の興味のない話を題材にしてしまうと、どれだけ質問しても会話は広がりません。
まずは雑談を通して、
- 生徒の趣味
- 仕事や研究分野
- 最近気になっていること
を把握し、生徒の生活に関係する内容をフリートークの題材にします。
恋愛、ビジネス、グルメ、物理学、金融、占いなど、ジャンルは問いません。
重要なのは、「教師が詳しいかどうか」ではなく、生徒が話したい・説明したいテーマかどうかです。
知識がないトピックほど「説明してもらう」
すべてのジャンルに詳しい日本語教師はいません。
でも、それはフリートークでは弱みではありません。
むしろ、生徒に説明してもらうことが、非常に良いアウトプット練習になります。
生徒が自分の専門や興味について説明することで、
- 語彙の定着
- 論理的に話す力
- 言い換え・言い直しの練習
が自然にできます。いわゆるインフォメーションギャップですね。
もし生徒の日本語だけでは説明が難しい場合は、教師側が答えやすい質問を投げ、会話をサポートします。
ここで多くの先生が迷うポイント
トピック選びで本当に難しいのは、
- どこまで深掘りするか
- いつ話題を切り替えるか
- 「学習として十分か」をどう判断するか
といった判断の部分です。この判断が曖昧なまま進むと、
フリートークは「ただの雑談」になりやすく、レッスンとしての手応えが残りません。
この「判断」を毎回その場の感覚に任せているとレッスンの質は当然安定しません。
トピックは生徒が興味のあること、生徒の生活に関係あるものを
トピックについて知識がなくても大丈夫!生徒に教えてもらって「説明する力」をつけてもらう


2. 授業中にノート作り【視覚的にわかりやすく+効率化】


フリートーク中のノート作りは、単なる記録作業ではありません。
生徒の理解を整理し、学習として「何を持ち帰らせるか」を決める作業です。
ここを意識せずに「わからない単語を全部タイプする」だけだと、
レッスンは無料の言語交換と変わらなくなってしまいます。
生徒はお金を払って少しでも日本語を上達させたくてレッスンを受講しています。
ノート作りの本当の役割
生徒がレッスンにお金を払っている理由は、
「たくさん話したい」だけではありません。
- 自分では気づけないミスを知りたい
- 何を覚えればいいか整理してほしい
- 上達している実感がほしい
ノートは、それを目に見える形でわかりやすくしたもので、達成感、満足感に繋げる重要なものとなります。
ただ書くのではなく「例文と優先順位」を示す
生徒がわからない言葉をタイプする際は、
- 何をどう間違えたのか
- どう言えば自然になるのか
- 実際に使える例文
を一緒に示すことで、記憶に残りやすくなります。
また、新出語彙が多すぎる場合、すべてを覚えさせようとしないことも重要です。
オンラインレッスンを受講している生徒の多くは社会人です。
時間もエネルギーも限られています。
だからこそ教師側が、
- 生徒の仕事
- 生活シーン
- 今後よく使いそうな場面
を踏まえて、「今日はこれだけ覚えましょう」という優先順位をつけてあげる必要があります。
修正はその場で、授業内で完結させる
間違いがあった場合は、自然に「〜ですね」と言い換えながら修正し、
そのままノートにタイプします。
- 聴覚
- 視覚
の両方を使って理解できるため、後からまとめ直すよりも効率的です。
ノートは授業後に作るものではなく、基本的に授業内で完成させるものと考えましょう。
授業後にまとめる習慣をつけてしまうと教師側の負担が増え、仕事として長く続けるのが難しくなります。
ノートを「学習」に変えるひと工夫
ただノートを共有するだけで終わらせず、
- レッスン最後の5〜10分で復習する
- 重要表現を使ってその場で文を作らせる
- 生徒によっては簡単な作文を宿題にする
といった「まとめ」を入れることで、学習の定着度が大きく変わります。
生徒が「今日はこれができるようになった」と感じられることが、満足度とリピートにつながります。
ここで多くの先生がつまずくポイント
ノート作りで本当に難しいのは、
- どこまで書くか
- 何を削るか
- どの表現を「重要」と判断するか
- 話した
- 学んだ
- できるようになった
という取捨選択です。
この判断が曖昧だと、
- 毎回ノートの量がバラバラ
- 生徒によって満足度が安定しない
- 自分が疲れる
といった問題が起きやすくなります。
ノート作りは「タイピングの速さ」ではなく、生徒のためになるかどうかの取捨選択の判断の連続です。


3. フリートーク中の態度
フリートークでは、日本語教師の態度そのものがレッスンの質に大きく影響します。
ここで言う態度とは、性格や愛想の良さのことではありません。
生徒が話し続けられる状態、環境、雰囲気を意図的につくれているかどうか、という意味です。
リアクションは「盛り上げるため」だけではない
フリートーク中は、教師側が普段より少し大きめにリアクションを取ることで、生徒は安心して話しやすくなります。
目的は会話を盛り上げることだけではありません。
- 「ちゃんと聞いてもらえている」
- 「伝わっている」
と生徒が感じられることが重要です。
リアクションが小さすぎると、生徒は「これで合っているのかな?」と不安になり、発話量が減ってしまいます。
話を広げるのは「質問」
フリートークでは、教師がたくさん話す必要はありません。
生徒の話をしっかり聞き、次の一言を引き出す質問を投げることで、
会話は自然に広がります。
ここで大切なのは、
- 正解を言わせようとしない
- 話を誘導しすぎない
ことです。
質問は、生徒が「考えて話す」ためのきっかけであって、教師が話すための前振りではありません。
沈黙を「失敗」と思わない
フリートーク中の沈黙を、必要以上に怖がる必要はありません。
生徒が言葉を探している時間は言語学習の一部です。
すぐに答えを言ったり、沈黙を埋めようと話し続けてしまうと生徒が考える機会を奪ってしまいます。
思い出せない様子であれば、
- 頭文字を出す
- 言い換えのヒントを出す
など、生徒が自分で言えた感覚を残すサポートを意識します。
多くの先生が勘違いしやすい点
フリートーク中の態度で
よくある勘違いは、
- 沈黙=失敗
- 盛り上げる=良いレッスン
- たくさん話す=親切
という考え方です。
この意識のままレッスンを続けると、
- 教師が疲れる
- 生徒の発話が増えない
- 成長の実感が残らない
といった状態になりやすくなります。
4. レッスンの最後に復習【結果を残す】
フリートークレッスンは、楽しく話して終わるだけでは生徒の中に「学習した実感」が残りにくくなります。
だからこそ、レッスンの最後に
「今日のポイント」を振り返る時間が重要です。
復習の目的は、たくさん覚えさせることではありません。
- 今日、何ができるようになったのか
- 何が前よりスムーズに言えたのか
を生徒自身が認識できるようにすることです。
クイズ形式にしたり、使った表現で簡単な文を作ってもらうだけでも、理解の定着度は大きく変わります。
差が出るポイント
復習を入れるかどうかは、ほんの数分の違いです。
それでも、
- 「楽しかったレッスン」
- 「ちゃんと身についたレッスン」
の印象は想像以上に大きくなります。
5. ネタに困った時は記事を読もう


フリートークのネタに困ったときは、短めの記事を使って会話につなげるのも一つの方法です。
記事を読むことで、
- 新しい語彙
- 表現
- 話題のきっかけ
を自然に作ることができます。
ただし注意点が少しあります。
記事は「短く・シンプル」に
フリートークの補助として使う場合、記事は短く、内容がシンプルなものが適しています。
おすすめはNHKの短めのニュース記事など。
記事が長すぎたり、難しすぎたりすると、
- 読解に時間がかかる
- 文法・語彙の質問が増える
- 会話の時間が減る
といった状態になりやすくなります。
あくまで主役は「会話」
記事を使う場合でも、目的は会話の練習です。
- 記事内容について質問する
- 覚えた表現を使って話してもらう
など、会話につなげることを意識しましょう。


6. フリートークのレッスン時間


フリートークレッスンは、長ければ良い、というものではありません。
初級はもちろん会話は不可能です。
そしてやっと少し会話ができるようになった初中級の生徒にとっても、1時間近くフリートークを続けるのは負担が大きくなりがちです。
使える語彙や文法が限られているため、
- 何を言えばいいかわからない
- わからない表現が増え続ける
- 話すこと自体がしんどくなる
という状態になりやすいからです。
上級以外はフリートークだけにしない
そのため、フリートーク+文法を組み合わせたレッスンは非常に相性が良い形です。
例えば、
- 前半:フリートークで雰囲気を作る
- 後半:必要な文法や表現を整理する
こうすることで、生徒はという実感を持ちやすくなります。
フリートークだけだと、どうしてもレッスンが間延びし、
「今日は何を学んだんだろう?」という感覚が残ることがあります。
フリートークのみの場合は「短く」
どうしても「フリートークだけをやりたい」という生徒の場合は、
30分程度がおすすめです。
時間を短くすることで、
- 集中力が保ちやすい
- 会話の密度が上がる
- 疲労感が少ない
というメリットがあります。
ここで多くの先生が迷うポイント
フリートークの時間設定で難しいのは、どの生徒にどの長さが今は適切かという判断です。
同じ「フリートークレッスン」でも、
生徒のレベル、目的、継続期間によって、最適な時間配分は変わります。
ここでも生徒の学習効果を最大化するにはどうしたらいいか、を考えてレッスンを設計するのが私たちの仕事です。
7. オンライン日本語フリートークレッスンの注意点


初級の生徒にフリートークはかなり難しい
フリートークは便利なレッスン形式ですが、すべての生徒に向いているわけではありません。
特に注意が必要なのが、日本語学習を始めたばかりの初級の生徒です。
初級レベルの生徒が「フリートークをしたい」と言った場合でも、そのまま自由に話させてしまうと、
- 何も言えない
- わからないことだらけになる
- 自信を失う
という結果になりやすくなります。
この段階ではまず、基礎語彙、基本文型をしっかり積み上げることが優先です。
どうしても会話練習を取り入れる場合は、
- 文法・語彙:70%
- 簡単な会話:30%
程度に抑える方が、生徒にとって無理がありません。
原則:教師が話しすぎない
フリートークでは、教師の意見や知識は主役ではありません。
話が盛り上がってくると、つい話しすぎてしまうこともありますが、生徒の発話の時間を奪わないことが重要です。
目安としては、
生徒:7 教師:3 または8:2程度の割合を意識すると、会話練習としてのバランスが保ちやすくなります。
教師側が内容を知っている話題でも、
「それはどういう意味?」「もう少し詳しく教えてください」
とあえて質問することで、説明する力を引き出すことができます。
トピック選びには配慮が必要
オンラインでさまざまな国・文化の生徒を教える場合、トピックの選択にも注意が必要です。
宗教、政治、体形など、センシティブになりやすい内容は、避けた方が無難なケースも多くあります。
こちらに悪意がなくても、生徒が不快に感じる可能性があるからです。
フリートークは「自由」ですが、何をしないかを決めることも、教師の重要な判断です。
まとめ:フリートークレッスンは話す力ではなく「設計力」
ここまで読んでいただいて、フリートークレッスンが単なる雑談ではないことは感じていただけたと思います。
トピック選び、ノートの取り方、レッスン中の態度、時間配分、そして「何をしないか」の判断。
フリートークは、その場のノリや性格ではなく判断と設計の積み重ねで成り立つレッスンです。
これができなければ、生徒は満足感、達成感を感じることができず長期リピートはされません。
なぜフリートークは難しいのか
フリートークが難しく感じる理由は、自由だからではありません。
- 正解が見えにくい
- 毎回状況が違う
- 判断するポイントが多い
にもかかわらず、その判断を体系的に学ぶ機会が少ないからです。
結果として、
- その場しのぎになってしまう
- レッスンの質が安定しない
- 生徒の反応に不安を感じる
という状態になりやすくなります。
記事で書いたこと、書かなかったこと
この記事では、
フリートークで何が重要か、どこで判断が必要かをお伝えしました。
- 具体的な判断基準
- レベル別の組み立て方
- よくある失敗パターンと回避法
については、断片的にご紹介すると再現性が低くなるので教材にまとめました。
フリートークレッスン教材について
フリートークレッスンを「なんとなく」から卒業し、安定してリピートされるレッスンにしたい方向けに、
フリートークレッスンの設計方法を体系的にまとめた教材を用意しています。
- レッスンをどう設計するか
- レッスン中に何を判断すればいいのか
- 多くのオンライン日本語教師がつまずきやすいポイントと解決法
- 実際のレッスンをもとにしたケーススタディ
を実例をもとに、私自身が日々のレッスンで行っている考え方を整理しています。
フリートークが楽になる瞬間
フリートークが一番楽になるのは、「話題に困らなくなった時」ではありません。
迷わなくなった時です。
何を選び、何を捨て、どう組み立てるかが自分の中で整理されると、フリートークは精神的にも時間的にもずっと楽になります。
シンプルですが生徒の役にたつレッスンを行うことで、長期で続けられるようになります。
まずはこの記事のポイントを試してみて、もっと次のステップに行きたい、という方はぜひ教材を手に取ってみてください。













