オンライン日本語教師のターゲティングとは?生徒を増やすための考え方と自己分析

生徒がなかなか増えない。
レッスンについて問い合わせは来るのに、返信したらそのまま返事が来ない。

こんなことはありませんか?
もしかしたらターゲットが曖昧だからかもしれません。

新人日本語教師 ゆりかさん

ターゲティングって、対象の生徒を絞ることですよね?
でも、どんな生徒にも教えられる先生の方が、生徒が増えそうじゃないですか?

こう思う方は多いです。

ですが実際は、誰にでも向けたプロフィールは、誰にも刺さらないことがよくあります。

たとえば、あなたが英語の中級者で先生を探しているとします。

次の2人なら、どちらを選びますか?

  1. 初心者から上級者まで大歓迎
  2. 中級者を上級までレベルアップさせます

多くの方は、2の方が具体的で、自分に合っていそうだと感じるのではないでしょうか。

このように、ターゲットを明確にすることで、生徒に「この先生は自分に合っていそう」と思ってもらいやすくなります。

今回は、オンライン日本語教師にとって非常に大切なターゲティングについてお話しします。

目次

運営者 BONA

オンライン日本語教師として10年以上、10,000回以上のレッスンを行ってきました。

生徒のリピート率は90%以上。
2年以上継続してくださる方が過半数で、5年以上続く生徒さんも多数います。

また、オンライン日本語教師向けのサポートにも5年以上携わってきました。
教材や講座を通して、発信、プロフィール、価格設計、レッスンの組み立てを見直しながら、自分に合った形で成長してきた方も多くいます。なかには、月収80万円前後まで伸ばした方もいます。

日本語教育能力検定試験合格。
私がお伝えしているのは、目先の売上を追うための方法ではなく、長く続けるための土台となる本質的な知識です。

ターゲティングをすると、なぜ生徒が増えやすくなるのか

ターゲティングとは、簡単に言えば「どんな生徒に来てほしいかを明確にすること」です。

ターゲットが曖昧なままだと、プロフィールもぼんやりします。
レッスン内容も広く浅くなりやすく、生徒から見て「結局この先生は何が得意なの?」という状態になりがちです。

逆に、対象生徒が明確だと、

  • プロフィールが書きやすい
  • 写真やビデオの方向性が決まる
  • 生徒に選ばれやすくなる
  • リピートされやすいレッスン設計がしやすい

といったメリットがあります。

つまり、ターゲティングはただ対象を絞ることではありません。
自分の強みをわかりやすく伝えるための戦略です。

私自身も、ターゲティングで売上が変わりました

私は現在、アジア圏の上級学習者を主なターゲットにしています。

具体的には、ビジネス日本語、面接、日本留学対策、JLPT N1・N2などです。

でも、最初からそうだったわけではありません。

オンライン日本語教師を始めたばかりの頃は「初心者から上級者まで大歓迎」というように、特にターゲティングをしていませんでした。
レッスンは入りますが、リピートしてくれる生徒が少なくなってきていました。

そこでマーケティングを学び始め、ターゲットを上級者に絞ることにしたのです。

それに合わせて、

  • プロフィール
  • 写真
  • ビデオ

もすべて上級者・ビジネス向けに作り替えました。

アジア圏の上級者に絞った理由は、次のようなものです。

  • 私自身もアジアに住んでいて時差が少ない
  • 上級に対応できる講師が比較的少ない
  • 目標が明確な生徒が多く、リピートにつながりやすい
  • ビジネスレッスンではいろいろな職業の方と話せて、自分自身の学びにもなる

結果として、ターゲティングをする前と比べて、売上は2か月で1.5倍になりました。

もちろん、ターゲティングをしただけで急にすべてが変わるわけではありません。
ですが、誰に向けて教えるのかを明確にしたことで、レッスンの方向性とプロフィールが整い、以前より選ばれやすくなったのは確かです。

ターゲットを決めたら、プロフィールも合わせる

対象の生徒を決めたら、次はプロフィールをそのターゲットに合わせていきましょう。

たとえば、ビジネス日本語学習者を対象にしているのに、プロフィール写真がBBQの時のスナップ写真を切り取ったものだったらどうでしょうか。

もちろん人柄は伝わるかもしれません。

ですが、生徒からすると「ビジネス日本語を学ぶ相手」としての信頼感は少し弱くなります。

逆に、「楽しくフリートーク」を売りにしているのに、写真が履歴書の証明写真のように固いものだったらどうでしょう。
今度は「話しやすそう」という印象が伝わりにくくなります。

つまり、ターゲティングとプロフィールはセットなんです。
プロフィール文も同じです。
上級者をターゲットにしているのに、

  • 0から学べる
  • あいうえおを学ぼう
  • 旅行会話を3回でマスター

といった内容を前面に出しても、上級者の心には刺さりません。

上級者やビジネス学習者を対象にするなら、

  • 面接対策
  • 履歴書の書き方
  • 会議で使う日本語
  • ニュアンスの違い
  • より自然で正確な表現

など、相手が求めているキーワードを入れる必要があります。

写真、プロフィール文、ビデオ、これらすべてを、対象生徒に合うものにしていきましょう。

どんな生徒をターゲットにしたらいい?

では、実際にどのようにターゲットを決めればいいのでしょうか。

考えるポイントは次の5つです。

1 一番教えやすいのはどのレベル、どんなレッスンですか?

一番ストレスなくできるレッスンは、自分に向いている可能性が高いです。
長く続けるには、無理なく続けられることがとても大切です。

「需要がありそうだから」だけで選ぶと、続けるほど苦しくなることがあります。

2 対象国、生徒の話す言語、自分のできる言語は?

英語話者、中国語話者など、生徒の母語によってつまずきやすい点や効果的な教え方は変わります。

また、媒介語として自分が使える言語も考える必要があります。
特に初級や試験対策では、媒介語が使えると有利になることがあります。

3 住んでいる場所はどこですか?

オンライン講師は海外在住の方も多いですよね。

たとえばアメリカ在住で、中国の生徒をターゲットにする場合、時差の問題が出てきます。
生徒がレッスンを取りやすい時間帯と、自分が働きやすい時間帯が合っているかは重要です。

ターゲットは、理想だけでなく生活リズムも含めて考えましょう。

4 自分の年齢や社会経験は?

年齢や経験も、立派な要素です。

若い先生には、若い学習者が親しみやすさを感じることがあります。
一方で、年齢を重ねている先生には、信頼感や落ち着きを求める学習者が集まりやすいことがあります。

たとえば、ビジネス日本語などは、社会経験がある先生の方が説得力を持ちやすいでしょう。

5 キッズレッスンはできそうですか?

子どもとのコミュニケーションが得意な方は、キッズも選択肢になります。

リピートされやすいですし、保護者同士のつながりから紹介につながる可能性もあります。
ただし、子ども向けは大人向けと必要なスキルがかなり違うので、自分に合っているかをよく考えることが大切です。

ターゲット別の特徴と注意点

上級

上級は日本語でレッスンができるので、外国語があまり得意でない講師にも向いています。

ただし、細かい表現のニュアンスや文法の違いを聞かれたときに、わかりやすく言語化して説明する力が必要です。

経験や日本語教育の知識がある方に向いています。

初級・中級

初級・中級は、教科書に沿って進めやすいため、比較的始めやすい分野です。

一方で、特に初級の層は講師の数も多く、競争が激しくなりやすいです。

また、初心者は効果を感じられないと途中でやめやすい傾向もあります。
経験が浅い講師にも向いていますが、継続につなげる工夫は必要です。

ビジネス

ビジネス日本語は、上級者向けになることが多く、日本語だけでレッスンできるケースも多いです。

ただし、会社で働いた経験がないと、慣用表現や実際の場面を自然に説明するのが難しいことがあります。

社会人経験がある程度あって、日本語の細かいニュアンスを言語化して説明ができる講師に向いています。

JLPT

JLPTはレベルによって難しさがかなり違います。

N5〜N3は比較的教えやすいですが、N2・N1になると細かいニュアンスの違いや文法説明の力が必要です。
レベルによっては媒介語が必要になる場合もあります。

文法知識と経験がある方に向いています。

日本留学・受験対策

受験対策は、生徒の目標が明確なのでリピートにつながりやすい分野です。

一方で、研究計画書や小論文、面接対策など、かなり専門的な指導が必要になることもあります。

受験指導や添削の経験がある方に向いています。

フリートーク

中級以上のフリートークは、未経験の講師でも始めやすいです。

資格がない方にも比較的取り組みやすい分野でしょう。
ただし、生徒がつまずいた部分の文法や表現を説明する力は必要です。

また生徒が成長を感じにくいと継続につながりにくく、単価も上がりにくい傾向があります。

始めやすい一方で、安定収入につなげるには工夫が必要です。

ターゲティングで一番大切なのは、自己分析です

ターゲティングを明確にすると、生徒に選ばれやすくなります。

そのためには、

誰に来てほしいのかを具体的にすること
ターゲットに合ったプロフィールを作ること
自分の能力や経験に合う分野を選ぶこと

が大切です。

ここで一番重要なのは、最初に自己分析をすることです。

自分はどんなレッスンが得意なのか。
どんな生徒と相性がいいのか。
どんな働き方をしたいのか。

こうしたことを整理しないままターゲットを決めても、結局プロフィールやレッスン内容に一貫性が出ません。
逆に、自己分析ができていると、ターゲットも決めやすくなりますし、プロフィールにも説得力が出ます。

自己分析からしっかり進めたい方、ターゲットに合ったプロフィールを作りたい方は、自己分析教材・プロフィール教材が参考になると思います。

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