オンライン日本語教師としてプラットフォームに登録したけど、どんなレッスンコースを作ったらいいかわからない。値段設定もよくわからないし…
そうですよね。生徒からの需要のあるレッスンコースはどのようなものなのでしょう。また値段設定など、詳しくご説明していきますね。
基本の手順 1提供レッスンを考える 2 レッスン紹介の文章を作る
自分の能力、得意分野は?
対象者は?
レッスン内容は?
どの場面で役立つ?
どんな生徒に相応しい?
生徒はなぜこのレッスンが必要?
レッスン方法はどのように行う?
このレッスンを受けたら生徒は何を得られる?
STEP1 どんなレッスンを提供する?
人気のあるレッスン
では、まず最初に、人気のあるレッスンコースはどんなものがあるかをみていきましょう。
代表的な需要が多いレッスンは以下の通りです。
上記のような需要はないですが、面白いコースでは「関西弁コース」「旅行日本語」「アニメの日本語」「タメ口」などがあります。
とても面白そうで生徒の興味を惹くことができるのですが、「関西弁」「アニメ」「タメ口」の場合は明確なゴールが設定しにくいので、レッスンコースを作るのが難しいんです。
また、生徒のレベルによってレッスン内容を変える必要がありますので、このようなレッスンを提供する場合は入念なレッスン準備が必要となります。
そして旅行日本語は「買い物」「挨拶」「レストラン」など明確なゴールが設定できますが、あくまでも旅行のためのレッスンのため長期レッスンの見込みは難しいでしょう。
上記の人気コースを設定した上で、それプラスの短期集中コースなどがいいかもしれませんね。
人気のあるレッスンのメリットデメリット
初級者
- メリット
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- 生徒の数が多い
- 文法がシンプルで教えやすい
- デメリット
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- 生徒の離脱率が高い
- 教える日本語教師の数が多い
初級者を教えるメリットは、生徒の数が多いことです。日本語学習者で一番多いのは初級者です。ですが、途中でやめてしまう生徒も多いですし、教える日本語教師の数も多いです。
フリートークレッスン、初級者対象レッスンのみの場合、収入に限界があるでしょう。
JLPT
- メリット
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- 合格という目標が明確なので、継続されやすい
- N3〜N4は比較的単純に説明できるが、N2、N1の説明は経験、知識が必要
- デメリット
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- 勉強が必要
- 合格してもらわなければ!というプレッシャーがある
JLPTは基本的に年に2回必ずありますので(コロナ禍で非開催の場合あり)受講者は安定しています。また、合格という目的がありますのでレッスン継続も期待されます。
フリートーク
- メリット
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- 日本語教師の経験が浅くても会話だけならやりやすい
- 需要が高い
- デメリット
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- 生徒から何を質問されるかわからない
- 生徒に明確な目標がない場合が多いので離脱率が高い
フリートークは簡単なようで、日本語教師側に知識とテクニックがないと生徒が離脱しやすいので要注意です。会話するだけなら、生徒にとってはどの先生でもいいですよね。
会話の途中で文法の質問をされたときに、的確な答えができない日本語教師は残念ながらリピートされません。
キッズレッスン
- メリット
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- 長期レッスンが見込める
- 生徒から生徒の紹介が多い
- デメリット
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- 小さな子ども楽しませながらレッスンをする能力が必要
- 保護者からの要望に応え流必要がある
ビジネス
- メリット
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- 日本語教師側の供給が少ない。
- 高いレッスン代を設定できる
- デメリット
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- 日本語教育の知識だけでなく、社会人としての知識が必要となる
- 幅広いジャンルの職種の知識が必要
ビジネスは敬語だけではなく社会人としてのビジネスマナーを知っておく必要があります。知識と経験が必要な分、教えられる日本語教師が少なくライバルが比較的少ないといえます。
自分の能力とやりたいこと
次に、自分がどんなレッスンを提供するか考える必要がありますよね。
まずあなたの日本語教育の背景(経験、資格)とやりたいことを書き出してみましょう。
経験知識のレベルと、教える日本語の大体の目安はこのようになります。
経験、日本語教育知識0 →初級日本語 (ひらがな 基礎文法)
経験 日本語教育知識あり →中級フリートーク 初級〜中級文法 JLPT N4、N3
豊富な経験、豊富な日本語教育知識あり →中級〜上級文法 JLPT N3以上 ビジネス
STEP2 レッスン紹介の文章作成
次のステップは実際にレッスンの紹介文を書いていきます。
「具体的に」 「見やすく」 「わかりやすく」
生徒はたくさんの日本語教師を比較してみています。プロフィール、レッスン紹介文を読むことに疲れていますので、長文の場合は読まれない可能性が高いです。
生徒が読みやすくわかりやすい、そんな紹介文を心がけましょう。
内容は
レッスン内容は?
どの場面で役立つ?
どんな生徒に相応しい?
生徒はなぜこのレッスンが必要?
レッスン方法はどのように行う?
このレッスンを受けたら生徒は何を得られる?
具体的に説明するとわかりやすいです。
そしてそのレッスンから得られる結果を伝えます。
レッスン紹介例
では、OK例、NG例をご紹介します。
レッスンコースは基礎日本語としますね。
- OK例
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- 0レベルの人からOK
- 挨拶、買い物ができるようになります
- ひらがな、カタカナが読めるようになります
- ロールプレイを通して、実践力UP!!
- 使用教科書『〇〇』
- NG例
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みなさんこんにちは!基礎日本語のコースは0レベルの人から受講していただけます。このコースは、たくさん会話をしてもらいます。もし希望があればひらがなとカタカナの練習もできますよ。たくさん練習して、挨拶も買い物もでき利用になるのが目的です。レッスンでは、ロールプレイをしたりしますから、実際に買い物に行く時に役に立ちます。教科書は「〇〇」を使いますが、希望があればそれでも大丈夫です。
ポイント
レッスンコースに関してはある程度一貫性を持たせた方がいいでしょう。
例えばビジネスとキッズコースが一緒にある場合、生徒は「え?この先生ってどんな人?? なんだか一貫性がないな」 と感じてしまう可能性があります。
値段の設定方法
それでは、最後に値段の設定方法です。
大手のプラットフォームを見てみますと(約1時間のレッスン)
初級者向け、フリートークは 1000〜1500円程度
ビジネス、上級者向けのレッスンは 2000円〜4000円程度
このくらいの値段設定が平均的なようです。
フリートークレッスンで、高い値段設定にしたい場合は、
「このレッスンで生徒は何を得られるか」「日本語教師の経験、スキル」
を明確にレッスン紹介で書いたほうがいいでしょう。
単価を高くしたい場合は、やはり日本語教師としてのスキル、経験が必要になります。
私は日本語教師としてのほとんどの知識を日本語教育能力検定試験の勉強で得ることができました。一年勉強すれば、オンライン日本語教師としての知識が手に入れられる上に資格も手に入ります。
通信講座でしっかり勉強できます。資料請求などで色々な会社をぜひ比較してみてください。(私はアルクの通信講座で学び、合格しました)
まとめ
レッスンコースの作り方