オンライン日本語教師として次の段階にいきたい方へ─ 総合個別プログラム 詳細はこちらから

ビジネス日本語は、敬語を教えるだけで足りるのか

ビジネス日本語といえば、敬語、ビジネスメール、電話対応。
正しい敬語を教えれば、仕事の現場で通用すると考えられがちです。

もちろん集団授業では制限があります。
すべての生徒に合わせたレッスンは物理的に不可能ですから生徒のレベルに合わせて表現などをレクチャーとして教えるのは当然です。

今回は一対一のオンラインレッスンでのお話をします。

そもそもの話です。
敬語が正しく流暢に話せれば、それで足りるのでしょうか。

目次

同じ「ビジネス日本語」でも、必要なものはまるで違う

「ビジネス日本語を学びたい」。
この一言の意味は、人によってまるで違います。

面接に備えたい人。
会議で意見を通したい人。
取引先との商談を任された人。
あるいは、日本語はもう不自由ないのに、社会情勢や仕事の話を、母語に近い感覚で語りたい人。

同じ「ビジネス日本語」という言葉の下に、これだけ違ったパターンがあります。

つまりそれぞれのレッスンに必要なものは、重ならないんです。
片方に効くことが、もう片方にはまるで届かない。
ですので「ビジネス日本語の教え方」を一つに決めることは、そもそもできないのです。

まず、目の前の生徒がどの状況で何を求めているのか。
そこが見えないと、話は始まりません。

「日本語ができる」と「仕事で評価される」は、同じではない

ここが、経験のある先生ほど見落とすところだと感じています。

日本語が流暢でも、文化的な誤解ひとつで、会社や取引先からの評価は下がってしまいます。
言葉は正しいのに、なぜか信頼されないことは、現場でよく起こります。

特に日本語が流暢だと、日本人の仕事相手は、話し手である外国人が日本の文化背景を理解して話していると思い込んでしまいます。だからこそ悪気のない直接的な表現が勘違いを生むことがよくあります。

教科書通りの敬語は、そこまで届きません。
「正しい日本語」を教えることと、「仕事で使える日本語」に届かせることのあいだには、思っているより深い距離があります。

ビジネス日本語レッスンが続かない、という方は自分のレッスンは、そこまで届いているのか一度、立ち止まってみる価値があります。

運営者 BONA

オンライン日本語教師としての経歴

オンライン日本語教師として10年以上、10,000回を超えるレッスンを重ねてきました。2012年に日本語教育能力検定試験に合格。ヨーロッパからアジアまで、さまざまな国の生徒を担当し、主に上級・超上級のレッスンを専門にしています。

生徒の多くは、外資系企業やコンサルティングファーム、金融、メーカーで働く方たちです。管理職として交渉や折衝の場に立つ方、医師や弁護士、研究者といった専門職の方も少なくありません。

ありがたいことに、生徒が超上級になった今も、レッスンに通い続けてくれます。最長の生徒さんとは、もう7年以上。ほとんどの生徒が2年以上、継続してくださっています。

オンライン日本語教師向けの発信と個別相談

2019年、オンライン日本語教師向けの情報発信を始めました。当時、この分野に特化した発信は、ほとんど存在していませんでした。そこから、教材や個別相談を通じて、多くの先生が相談に来てくださるようになりました。段階が変わるたびに、また戻ってきてくれます。

こちらから売り込みは一切していません。それでも戻ってくる人がいる。これが、一人ひとりに本当に合うやり方を真剣に考え続けてきたことの、私にとって唯一の証明だと考えています。ノウハウを売るためではなく、現場で積み重ねた経験から話しています。

ここが、本当の分かれ目

では、どうすれば良いのでしょうか。

生徒の現状と目標の間にどんなズレが潜んでいるのかを見極め、その人の仕事に合わせて、レッスンを組み立て直せるかが、教科書をそのまま行うレッスンと分かれる一点です。

講師の武器は、その業界の専門知識ではありません。
相手の仕事の中から、本当の課題を見つける質問力です。
研究職の人と、営業職の人とでは、つまずく場所がまるで違います。
それを、尋問にならずにどれだけ引き出せるか。

ここには、はっきりした考え方があります。
しかし、それは一つの型に収まるものではなく、生徒ごとに変わります。
一記事で語り尽くせるものではありません。

敬語やビジネス表現は入口

敬語を教えるのは、入口で、出口ではありません。

その先に、場面と相手に合わせて組み立てるという、もう一段深い世界があります。
そこに踏み込める先生は、まだ多くありません。

逆に言えば、そこを教えられるようになると、任せられる生徒の層が大きく変わります。

ここまで読んでいただいて、ビジネス日本語を教えてみたい、またビジネス日本語レッスンがうまくいかない、という方向けに、その考え方を一冊にまとめました。中級の接客から、上級の商談、超上級の知的な対話まで、レベル別に扱っています。

ビジネス日本語の教え方の教科書

【公式LINE】 お問い合わせ&お申し込みはこちらからもできます

目次