あなたはオンライン日本語教師としてどれくらいの時間を授業準備に割いていますか?
- 生徒が増えてきて、授業準備の時間が何時間もかかってしまい結局1時間の収入は数百円になってしまっている。
- 授業準備が大変すぎて一日3人しかレッスンできない。
- 生徒のニーズがみんな違うから、資料を作っても作っても終わらない。
このような問題に頭を悩ませていませんか?
私が今までオンライン日本語教師として7年間、7000レッスン以上を行い、リピート率は90%を超えています。
しかし、私が自作資料を作ることはほとんどありません。
また授業準備もほとんどしません。
ただ、生徒のことを全ての面でよく理解し、教科書をうまく使っているだけです。
授業準備に時間がかかりなかなか結果を出せないオンライン日本語教師と、授業準備に時間をかけないで、たくさんの生徒からリピートされるオンライン日本語教師の違いはなんでしょうか。
今回はその違いについてお話しさせていただきますね。
運営者 BONA
経験と実績で培った「売れる」コツをわかりやすく丁寧にご紹介!
✔︎オンライン日本語教師歴8年
✔︎日本語教師歴13年
✔︎リピート率90%以上(過半数が一年以上のリピーター)
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日本語教育能力検定試験合格後、8000以上のオンラインレッスンをしてきました。生徒さんからのリピート率は90%以上、2年以上継続する生徒ばかりですので(5年以上の生徒さんもいます)生徒獲得や継続の秘訣を熟知しています。!
1. 自作資料の作成:メリットとデメリット
ここでまず自作資料の作成のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
1.1 メリット
自作教材には下記のようなメリットがあります。
- 特定の生徒のニーズにピッタリと合った内容を提供できる
- 教師自身が教材を作る過程で、その教材についてより深く理解することができる
1.2 デメリット
しかし、一方で自作教材のデメリットも無視できません。
時間とエネルギーの消費です。
教材の作成には多大な時間とエネルギーが必要でそれが教師の精神的、物理的な負担につながる可能性があります。
特に、生徒のニーズが変わるたびに新たな教材を作成するとなると、その負担はさらに増大します。
2. カスタムメイドのレッスン内容:教科書をうまく使うこと
では、どのようにすれば効率的に、かつ生徒のニーズに合わせたレッスンを提供することができるでしょうか。
私の経験から言うと、手作り教材の作成よりも、カスタムメイドのレッスン内容の方が重要です。
つまり、教材そのものをカスタムメイドにするのではなく、教科書の内容をどのように生徒に教えるかをカスタムメイドにするのです。
つまり教科書をうまく使いこなすことです。
具体的な例をご紹介しますね
- 生徒の生活に合わせた例文を作る:
例えば、生徒が料理が好きなら、教科書の例文を料理のシチュエーションに適応させることができます。
これにより、生徒は自分の日常生活と関連性のある内容を学び、より理解が深まります。 - 生徒の苦手な部分をより詳しくわかりやすく説明したり練習する:
それぞれの生徒は苦手な部分を持っています。
教師としては、生徒がどの部分でつまづいているのかを見つけ、その部分に集中してレッスンを提供することが重要です。 - 生徒の目標達成までの時間を計算し、教科書の重要部分を抜き出す:
各生徒にはそれぞれの目標があり、達成までの期間が決まっている場合があります。
期間内に目標を達成するためには、どの部分に焦点を当てるべきかを判断し、それに基づいてレッスンを構築する必要があります。
おすすめの教科書はこちらでご紹介しています。
3. 教具の必要性:絵カードやフラッシュカードは本当に必要か
絵カードやフラッシュカードは本当に必要なのでしょうか。
キッズレッスンでしたら興味を惹き続けるために子供が好きそうな絵を活用するのは非常に効果的です。
しかし大人のレッスンではどうでしょうか。絵カードで「テレビ」「猫」と見せられても子供っぽいな、と言う感じになってしまいますよね。
直説法にこだわりすぎず初級なら英語や媒介語で言い換えればすぐに説明が終わります。
教科書に練習問題があるのであれば、それを使って練習を行うことも十分可能です。
お金を払っている生徒にとって授業時間は貴重です。
効率的にレッスンを進めましょう。
4. 【例外】生徒からよく聞かれる質問への対策には自作教材も活用
例外的に自作教材があった方がいい場合もあります。
生徒からよく聞かれる質問に対する答えをまとめておくのは効率化に役立ちます。
例えば、「あげる、くれる、もらう」「自動詞、他動詞」「は と が」などの語彙や文法の点は特に疑問が出やすい部分です。
頻繁に聞かれる質問への回答を簡単にまとめておくことで、質問されたときにすぐに答えを出すことができ、効率的なレッスンを行えます。
汎用的に何度も使えるものは自作しても十分価値があります。
とはいえデザインなど細かい部分に凝りすぎるのには注意しましょう。
5. 授業の導入:時間をかけすぎないように
授業の導入にも時間をかけすぎる必要はありません。
生徒にとってレッスン時間は貴重です。
例えば、「〜てもいいですか」の文型を学びたい時、わざわざストーリーを考えなくても簡単に「ask permissionの時使います」と説明するだけで十分です。
説明よりたくさんの例文を作ってもらって間違いを訂正し、その理由を説明した方が、効率的に理解が深まります。
6. 日本語教師の固定概念を捨てる
日本語教師は授業準備が大変だという固定概念、直説法で教えなければ邪道だという考えがありませんか?また、フラッシュカードや絵カードを使わなくてはいけないという思い込みがありませんか?
オンラインレッスンは基本的に一対一でレッスンを行いますよね。一人一人のニーズは違いますし、学習スタイルも違いますので、柔軟に授業を行うことが求められます。それが叶うのがオンラインレッスンの醍醐味です。
そうすることで、生徒にとっても日本語教師にとってもウィンウィンの状況を作り出すことができます。
7. オンライン日本語レッスンと集団授業の違い
この記事の前提として注意しておきたいのは、私が主張する「手作り資料はほとんど必要ない」というのは「オンライン日本語教師」のマンツーマンのレッスンに対してのことです。
日本語学校のような様々な母語の生徒が集まる集団授業では、絵カード、フラッシュカード、その他資料は非常に有効な手段です。
ただし、オンライン日本語レッスンでは生徒一人一人に合わせたカスタマイズされたレッスンが可能であるため、必ずしも自作資料が必要とは限りません。
まとめ:生徒を知ることが一番大切
今回は手作り資料の必要性とそれに費やす時間について考えてきました。
私の経験からは、最も重要なのは、生徒を深く理解し、その理解を基にレッスンを構築することです。
時間をかけて細かい資料を作成するよりも、生徒の学習スタイル、興味、ニーズに合わせたレッスンを行うことで、より大きな効果を生むことができます。
私たちは教師として、生徒一人ひとりの成功をサポートする役割を担っています。
時には手作りの資料を作成することもありますが、それ以上に大切なのは、生徒を知り、理解し、教科書を最大限に活用するスキルです。
私たちオンライン日本語教師は、生徒一人ひとりに最適化されたレッスンを提供し、彼らが日本語を楽しく、効果的に学ぶことができるように支援していくことが使命ですよね。
そのためには、自身の教え方を見つめ直し、最も効果的なレッスンを追求し続けることが重要です。
この記事がレッスン準備に追われているオンライン日本語教師の方々への一助となれば幸いです!
是非レッスン準備の簡易化し、その代わりに生徒のことをもっと知り、よりカスタマイズされたレッスンを提供してみてくださいね。