トライアルレッスンは時々入るんだけど、レギュラーの生徒になってくれない…何が問題なんだろう?何かコツってあるのかな?
新人のオンライン日本語教師の方々から寄せられる質問の一つに、トライアルレッスンのやり方があります。
私はオンライン日本語教師歴7年、レッスン数は7000以上、複数のプラットフォームで日本語を教えてきて3年以上のリピーターの生徒も多く担当しています。
今回は私の経験+レッスンの購入率の高い日本語教師から聞いた具体的なトライアルレッスンの流れをご紹介しますね。
登録会社によってトライアルレッスンの時間が変わってきますが、大まかな流れは同じです。
トライアルレッスンの意味
トライアルレッスンは、簡単に言うとお試しレッスンのことです。
レッスンを購入するとき、生徒はこの先生は自分と合うかな?教え方は上手かな?と不安ですよね。
そんな時にトライアルレッスンを申し込んで、本当に自分に合うかや説明がわかりやすいかなどをチェックします。
お試しなので、レッスン価格は通常レッスンに比べ安価にします。
時間は30分程度のに設定することが多いです。
Preplyでは何と1時間のトライアルレッスンで教える側が受け取る報酬は0。
絶対にレギュラーレッスンに繋げたいですよね!
リピートに繋げるトライアルレッスンについて学びたい方はぜひリピートされるトライアルレッスンをご利用ください。
トライアルレッスンの鉄則5ステップ
STEP1 導入 【雰囲気づくり】
明るく笑顔であいさつをし、(第一印象は超重要)また少し雑談をして緊張を和らげ、生徒にリラックスしてもらいましょう。
特にオンラインレッスンが初めての生徒は緊張していることが多いです。
生徒が、「あ、この先生、話しやすいな」と思う雰囲気を作ってあげましょう。
STEP2 ヒアリング
雰囲気作りが終わったら早速ヒアリングに入ります。
生徒の状況、レベルチェック、要望、目標を注意深く聞きます。
- 生徒の状況 現在何年日本語を勉強しているのか。JLPTのレベルは?
- レベルチェック 会話の中で生徒のレベルチェックをする
- 要望 生徒は具体的にどのような能力を伸ばしたいのか。どこで日本語能力を役立てたいか
- 目標 日本語を身につけてどのようになりたいか(具体的に)
- 好きなレッスンスタイル 褒めて伸ばす?厳しく?
これらのポイントをヒアリングし、生徒のあったレッスンプランを考えます。
STEP3 提案
ヒアリングの内容から、おすすめのレッスン方法、レッスン回数を提示します。
できるだけ具体的に説明するのが大切です。
週にどれくらい、何回ぐらいやれば目標に達成できるか、またその理由を具体的に提示して、「日本語のできる自分」を想像して、やる気を出してもらうことが大切です。
例:JLPT合格希望
次回のJLPTまであと何ヶ月あるか、そしてX冊(文法+練習問題等)の教科書を終わるまでに大体何回必要かを計算し、週に何回、全○回のレッスンプランを提示
STEP4 提案した内容を実施
提案した内容のレッスンを実際に行います。時間が限られていますので、一番良いパフォーマンスが出せる内容を行なってください。
教科書を読むだけ、問題を解くだけですと満足度が低くなります。
何か一つ学ぶ。それからその内容のチェック、作文など、生徒が一つでもしっかりと習得できるようにしましょう。
生徒がつまずいたところはノートに残しておきます。
ここでワンポイント!トライアルレッスンでもノートをきちんととりましょう。
生徒が多いとトライアルレッスンで話したこと、生徒の要望等をわすれてしまうことがあるんです。
特に名前と目標等を忘れると大変ですから必ずメモしておきます。
メモすることは
- 名前
ニックネーム
(覚えいくい、または発音しにくい名前の生徒にはニックネームを教えてもらいましょう。
そしてプラットフォームの登録名と本名が違う場合が多々ありますので、必ず登録名もわかるようにしておきましょう。) - 現在の状況 レベル
- 目標
- おすすめのコース
話した内容や名前などを覚えていてもらえると、やはり誰でも嬉しいものですよね。
次回のレッスンで名前を呼びながらレッスンをできるように、トライアルレッスンで下準備をしておきましょう。
せっかくレッスンを購入してくれたのにまた名前(ニックネーム)を聞き直し、なんて最悪です。
STEP5 クロージング
最後、もう一度レッスンはトライアルレッスンで行った感じで良いか確認しましょう。
もし生徒にリクエストがあれば再度調整します。
最後は明るく「また次のレッスン楽しみにしています!」等声がけし、トライアルレッスンを終了します。
レッスンの後
レッスン後はすぐに、レッスンで作成したノートをシェアし、
「今日はありがとうございました。質問があればいつでも聞いてください」
等のメッセージを添えます。
生徒が楽しかった余韻があるうちに連絡すると、購入につながりやすくなります。
素早い行動がポイントです。
【NG例】生徒から聞いた『だからあの教師を選ばなかった』
実は生徒からトライアルレッスンを受けたけれど、ある先生は〜だったので選ばなかった、という他の教師の不満を聞くことがあるんです。
とても参考になったので皆さんにもご紹介しますね。
NG!ヒアリング、のレッスン案の提示、または練習問題のみで終わってしまう
ただ話を聞くだけならカウンセリングになってしまいます。
トライアルレッスンなのに、実際のレッスンの感じが掴めない、これでは意味がないですよね。
また、問題を解くだけでは「わかった!」この先生の説明はわかりやすい!という達成感が得にくいです。
NG! 教師の態度が威圧的
そして教師の態度についての苦情もよくあります。特に生徒の要望を否定し、頭ごなしに提案する、というものです。
例えばこんな要望があったとします。
先生、日本に良く旅行に行くので「旅行で使う言葉」を勉強したいです
もちろん教師側は(基礎ができていなければ旅行で発話することはできても、日本人が予定外の質問をしたら生徒は答えられないからあまり意味がないな…)と思うでしょう。
しかし、生徒は短い時間で旅行の準備をしたいだけなんです。
教師がおしつけがましく基本ができていないとできないうんぬん言っても生徒はそれを望んでいないのです。
望んでいないレッスンは、購入されません。
簡単に旅行会話を学んでも、応用できない、聞かれたら答えられない、等説明して、生徒が納得すれば全力で教えればいいだけのことです。
またカメラを使いたくない生徒もいます。
その時は『カメラはつかいませんね〜、わかりました!』と言ってこちらもカメラを切ればOKです。
ある生徒から聞いたのですが、時々そのことで腹を立てるオンライン教師がいるようです。
失礼だと思うのでしょうか。
もちろん顔が見えた方がコミュニケーションしやすいですし、レッスンも捗るでしょう。
しかし、生徒が希望しているなら受け入れればいいと思います。
そんなことで怒る必要はありません。
深く考えず、気楽にいきましょう!
まとめ
今回はトライアルレッスンの流れをご紹介いたしました。
大切なことは生徒の話をよく聞き、要望を捉えた上で具体的なレッスンプランを提示し、実際にレッスンをおこない、生徒が日本語が上手になったイメージを想像してもらうことです。
ご紹介した方法はすぐに真似できる方法ですので、トライアルレッスンが入ったらぜひ試してみてくださいね!
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