AIは日々便利になり、こんな使い方ができる、こんな使い方はもう古いなどの情報が溢れています。
追いつくのも大変ですよね。
私もレッスンでAIをよく使いますが、大切にしていることがあります。
AIはあくまでもレッスンをよくするための手段で、AIを使いこなすことが目的ではないということです。
AIの使い方を学び、うまく使うのは大切ですが、どこまで使うのか、どれくらい時間と労力をかけるのかは自分で判断するべきだと考えています。
目的は生徒の目標達成
まずレッスンの目的はなんでしょうか。
生徒の目標達成です。生徒はお金を払っていて、生徒が満足しなければ、サービス(レッスン)を買いません。
日本語教師がAIを使って効率性を求めること。それは全く問題ないです。
しかし、生徒の満足がなければレッスンが続けられないので、まずはそこに注力するべきだと考えています。
レッスンで困っているから補助としてAIを使うというわけではなく、ネットで効率化、自動化できる、という情報を見てAIを使うのは「手段」から始めることになるので、中心は生徒ではなくなってしまうのではないでしょうか。
困っていないなら使わなくてもいいのでは
例えば、AIで画像生成ができます。
それって日本語レッスンで本当に必要でしょうか。
初級の生徒に、かなり特別な状況で使うのなら理解できます。
しかし、AIで簡単に画像生成できるからレッスンで使う、というのは本末転倒な気がします。
大切なのは、目の前の生徒が何に困っているかを明確にすること。
言葉で説明すれば伝わることに、わざわざAIを使う必要はないと思います。
AIでレッスンは自動化や分析ができる。でも…
AIでレッスンを録音し、分析するのは本当に便利です。
自動化も便利ですよね。とても魅力的です。
しかしもし全てをAIに任せたら、生徒は「え?これってAIと話したらよくない?」と思ってしまうのも容易に想像できます。
大切なのは私たち日本語教師が何がその生徒にとってより重要なのかを見極めること。
またその日の体調やムードによって臨機応変に対応できる柔軟性ではないでしょうか。
それが生徒の満足度につながり、相互的な信頼が深まります。
生徒によって、必要なものも違います。
例えば外資系の会社に勤めている生徒で、普段は英語、ただ打ち解けるために日本語を使いたい、という人はどうでしょうか。
会食やプライベートでは知的な会話をするかもしれませんが、高度な敬語は必要ありません。
また別の生徒さんは顧客が日本人なので、高度な敬語表現だけでなく日本の企業文化を踏まえた立ち振る舞いが必要でしょう。
その匙加減をどうするか、わざわざAIを使うよりその場で私たちがしたほうが実は早いのではないでしょうか。
その感覚を習得するのはやはり多くの日本語学習者とレッスンをするしかないと思います。
AIをアシスタントとして使うときに、指示を出すのにも、出力されたものを判断するのも結局経験値が必要です。
では、どんな時にAIを使う?
生徒をもっと理解するために使うのは合理的だと考えます。
例えば専門性の高い生徒との会話の糸口を見つけたり、関連ニュースを集めたりするなどレッスンのための土台を固めるためにAIを使用するのは合理的です。
あくまで裏方で、使わなくても済むならあえて使わなくても良いと考えています。
管理コスト
AIで生徒やレッスンの管理ができるのはとても便利です。
時間を削減するためにAIを使うはず。しかしAIを使うために時間がかかってしまっては意味がありません。
例えば生徒管理。
大体は生徒の話に耳を傾けて会話をしていれば内容は自然に記憶に残る、と感じています。
必要なのはヒアリングの内容や、教材がどこまで進んで次何をやるかなど、シンプルなことだと思います。それなら生徒との共有のノートか何かに簡単に書いておけばよいのでは?と思います。
AIのための入力、整理、確認が仕事になったら手段が目的になってしまいます。
まとめ
AIを使いこなすことは大切です。
しかし目まぐるしい情報に影響されなくても良いと思います。
生徒の困りごとを解決するためにはどうしたら良いかを考え、生徒に寄り添うことが、信頼につながります。それが長く仕事をする上で大切だと思います。
簡単にいうとレッスンは生徒の目標が一番大切で、それを日本語教師としてどうサポートできるか、ということです。
良いレッスンという土台があればこそ、AIが効果を発揮します。
逆はないです。

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