「日本語教師って、収入が少ない」
そんなイメージをお持ちの人も少なくないですよね。確かに多くの日本語教師は準備におわれ、少ない収入で働いています。
実は私も一年ほど前までは収入は月に数万円だったんです。
7つのステップを行うことで一年で収入を約10倍に増やしました。個人契約の生徒さんについては紹介で増えている状態なのであまりマーケティングをしていません。ですので今回はプラットフォームでの収入の増やし方について、(ライバルが増えるのであまり紹介したくありませんが…) 全部お話ししますね!!
では、早速ご紹介します。
STEP1 勤務時間を増やした
まず最初にしたこと、勤務時間を増やす。
普通!!ですよね。
ちょうど一年前にパンデミックが始まって、家にいる時間が増えました。2020年は仕事に本気で取り組んでみよう!という目標があったので、まず一番簡単にできることから始めました。とりあえず生徒が予約できるタイムスロットを増やしたんです。
具体的には、より多くの生徒が予約するであろう時間を多く開けました。例えば、多くの生徒はアジア在住ですので、夜6時から10時頃、そして土日の午前から昼間のタイムスロットを増やしました。
時間を増やした分、もちろん生徒は増えましたが、(最初の2倍程度)レギュラーがまだ少ない状態でまだまだ改善が必要だと感じていました。
STEP2 プロフィール写真を教師らしいものに変えた
二つ目にやったこともすぐにできることです。プロフィール写真をスナップ写真を拡大したものから、プロフィール用のものに変更しました。実はこれは登録しているプラットフォームの人からいただいたアドバイスなんです。
何百人と登録教師をチェックしてきたですから信頼できるアドバイスだと思いますよ。
注意した点はこの3つです。
- 明るい場所で撮影
- 背景がシンプルで人物が目立つように
- 笑顔
詳しくはこちらの記事をお読みくださいね。
写真変更もすぐにできる簡単なことですが、効果的!!
また少し生徒が増えました。しかし、フリートーク、初心者のレッスンが多く、ドロップアウトやレッスンの更新がされにくい、という悩みがありました。
STEP3 教える生徒のターゲットを明確にした
ステップ2までで生徒は増えてきたものの、長期で続けてくれる生徒が少ない、という問題点がありました。そして当時の生徒のレベル、要望をまとめてみたんです。わかったことは
初級、フリートークの生徒が多い→目的意識が低い生徒が多い
日本語はビジネスで多く使われる英語より重要度が低いです。つまり多くの生徒にとって「必要」ではないんですよね。社会人が時間とお金をかけて必要でないことを学ぶのって、相当な努力が必要です。
ですので、ターゲットを「上級」「ビジネス」「JLPT受験者」に絞りました。私は現在東南アジアに住んでいるので、レッスンができる時間の関係上「東南〜東アジア在住の外国人」としています。そのためアジアで多く話されている中国語の勉強も始めました。
そして次のステップ、プロフィールとビデオをよりターゲットの生徒向けに変更することにしました。
STEP4 プロフィールをターゲット向けに書き換えた
STEP3でターゲティングを行い、その次のステップはプロフィールの書き換えです。よりターゲットに響きやすいような言葉を考えるのに結構時間がかかりました。また、プロフィールをしっかり読む生徒はほとんどいないので、シンプルで明確に、そしてなによりわかりやすく書くよう心掛けました。
プロフィールを変えてから徐々にターゲット層の予約が入り始め、レギュラー生徒も増えてきました。しかし…大変なのは様々な職種のことを理解することでした。もちろん、全て理解する必要はないのですが、一般的な内容は知っておかなければレッスンになりません。IT、金融、貿易、面接の常識、礼儀やよく質問されること、それらを学ぶことに苦労しました。
プロフィールビフォーアフター
- BEFORE
-
ターゲットの生徒が明確ではなかった
例:「初心者から上級者までOK」「楽しくフリートーク」「ビジネスも対応しています」「JLPTもできます!」
- AFTER
-
目的が明確であろう上級者にターゲットを絞った
例:「ビジネス」「就職面接」「入試面接」「日本語能力試験N1、N2」
STEP5 ビデオをターゲット向けに撮り直した
プロフィールを書き直したあとは、ビデオをターゲット向けに撮り直しました。ビデオ撮影って、できればやりたくないですよね。撮影もなんだか緊張するし、何を話すか考えなければならないし… しかしこのままでは生徒が増えない!と思い取り組みました。
プロフィールを読むのは面倒な生徒でも、ビデオはみてくれるようです。確かに読むよりビデオの方が雰囲気が伝わりやすいですよね。プロフィールの効果より、ビデオの効果の方が高かったと感じました。やってよかったです。
ビデオの内容は上級者がターゲットだったので全部日本語で話して、外国語の字幕をつけました。話し方も外国人にわかりやすくゆっくりと話す、というよりもビジネスで使うような口調にして、サムネイルもよりターゲットにアピールできるものに変更しました。
他に工夫したところはサムネイルや、より視覚的に訴えるための画像編集です。話す言葉に合わせて文字を出したり、イラストを入れたりしました。
私は動画編集に関して全くの素人なのですが『Canva』というサービスを使って作成しました。最初からテンプレートがたくさん用意されていて、少し文字を変えたりするだけでそれっぽく作ることができるのでおすすめです!
ビデオの作り直しの効果は絶大!!
ビデオをみて、この先生のような話し方ができるようになりたい!(自分でいうのは恥ずかしいですが)と連絡をくれるターゲットの生徒が急増しました。
ビデオビフォーアフター
- BEFORE
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「こんにちは!楽しく勉強しましょう!トライアルレッスンで待ってます!」 のような曖昧で薄い内容
画像編集は全くなし。ただ話すだけ。
- AFTER
-
「ビジネス日本語を得意とします。今まで弁護士、医者、研究者など多くの専門職を教えてきました。N1合格者は○名」のようなより具体的で、生徒がレッスンを取って上達することを想像させるような内容に変更。
視覚からアピールするために、イメージ、テロップ、BGMなどを入れた。
STEP6 仕組み化をして、レッスンの負担を減らした
STEP1〜STEP5の効果で生徒が増え、毎日が相当忙しくなってきていました。授業に追われ開けていたタイムスッロットは全部埋まっていました。そこで授業の負担を減らすために、授業のやり方を仕組み化しました。
例えば教科書を使うレッスンなら、説明することは同じなので文法の説明、よく聞かれる質問などをあらかじめまとめ、授業中のノート作り、授業後のフィードバックの手間を省きました。
また自分の勤務時間を明確にし、勤務時間外には生徒からのメッセージ受信、またプラットフォームからの連絡は一切受けないようにして自分の時間を持つようにしました。
そうすることにより、精神的、肉体的な疲労が軽減できより多くのレッスンを効率的にこなせるようになりました。
この時点で最初の収入の7倍くらいになりました。
方法について詳しくはこちらをお読みくださいね。
STEP7 レッスン料を値上げした
そして最後の段階です。STEP7レッスン料の値上げです。
実は急にレッスン料を値上げしたわけではなく、数ヶ月間かけて1ヶ月に1ドルか2ドルずつ値上げをしていました。私のターゲットはビジネスパーソンなので収入もあり、生徒が減ることもなかったですが、お金に関わることなのでここは慎重に行いました。もし急な値上げをすると生徒からの信用を失いかねません。
生徒の層も様変わりしました。最初は初心者やフリートークの生徒が多かったのですが、現在は80%は上級者です。上級者のレッスンに慣れてきているので、精神的にも楽です。
現在はおかげで勤務時間も減らして少し楽になり、収入も10倍になりました。
こうしてブログを書くこともできます。やはり精神的な余裕がないと何もできませんね。
しかし生徒の予約できる時間が限られてきていて予約がしにくい、といった課題が残っています。現在その部分に関しては良い方法がないか模索中です。(グループレッスンも良い方法だと思うのですが、精神的に疲れるので敬遠しちゃっています)
まとめ
以上私が収入を10倍にした7ステップをご紹介しました。
もちろん、日本語教師としてこの7ステップに加え、日本語の文法や教え方などの知識は重要です!
もしまだ何も日本語教育の資格をとっていなかったら日本語教育能力検定試験をお勧めします。私はアルクの通信講座で勉強して合格しました。
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7つのステップの順番は重要ではないです。よかったらできるものからやってみてくださいね!